
シャオミ傘下のPOCOは、最新フラッグシップ「POCO F7 Ultra」に対し、Android 16をベースとした「HyperOS 3」安定版ベータ(ビルド番号:OS3.0.1.0.WOMEUXM)の配信を開始しました。これは、10月のベータテスト計画に含まれていたアップデートで、すでにパイロットテスト段階に入っています。最初は「Mi Pilot Program」を通じてテスター向けに展開され、その後、問題がなければ一般ユーザーにも順次配信される予定です。
Redmi K80 Proグローバル版がいち早く対象に
POCO F7 Ultraは、中国市場向け「Redmi K80 Pro」のグローバルモデルにあたる機種で、HyperOS 3のテスト対象第1弾として選ばれました。
今回のアップデートでは、システムの安定性向上やアニメーションの最適化、省電力性の改善など、OSの根幹部分が大幅に刷新されています。また、セキュリティパッチの更新に加え、シャオミ独自のAI最適化エンジンによるカメラ画質の改善も盛り込まれています。
より滑らかで統一感のあるUIへ
HyperOS 3では、UIデザイン全体に細かな調整が施され、操作レスポンスやアニメーションがより自然で一体感のある動作に進化しています。
さらに、スマートフォンだけでなく、タブレットやスマートホームデバイスとの連携も強化され、シャオミ製品間での統合体験がよりシームレスになりました。
ユーザーインターフェース面では、クイック設定パネルが再設計され、iOS 18に近い「自動輝度制御」機能を採用。さらに、Android 15風のサウンドコントロールパネルも導入されています。
ゲーム性能も向上
ゲーマー向けには「Game Turbo 7.0」が搭載され、フレームレートの安定性や発熱管理が改善。長時間のプレイでも快適に動作するようチューニングされています。
一般公開はまもなく
HyperOS 3の配信は、まずヨーロッパ地域のMi Pilotユーザー向けに10月中に実施され、その後、安定性が確認され次第、一般ユーザーにも展開される見込みです。
なお、ベータ版の特性上、軽微な不具合が残っている可能性もあるため、インストール前にはデータのバックアップを取っておくことが推奨されています。
今回のHyperOS 3アップデートは、Android 16ベースによる根本的な改良に加え、UIの完成度やAI最適化の進化など、見た目も中身も大幅に進化した内容となっています。POCO F7 Ultraは、この新環境をいち早く体験できるデバイスとして注目を集めそうです。