
スマートフォン向けイメージセンサーの競争が、2026年に向けて一段と激しさを増しています。ソニーの新型200MPセンサーが話題を集める中、OmniVisionが対抗馬となる新フラッグシップ「OVB0D」を正式に披露しました。
1/1.1インチ・200MPの大型級 ソニーLytia 901を意識した設計
OVB0Dは1/1.1インチの200MPセンサーで、ソニーのLytia 901(1/1.12インチ)よりわずかに大きいサイズを採用しています。画素配列は従来型のベイヤー方式ながら、チップ上で2種類のリモザイク処理を行う独自構造を備え、色再現性と処理効率を高めたといいます。

一方、ソニーが採用する複雑なQQBC構造(Quad-Quad-Bayer Coding)は細部の描写力で優位と見られており、両社のアプローチは明確に異なる方向性を取っています。
フルウェル40万・Gen 2 HDR対応 極端なHDR環境に強い仕様
OVB0Dの特徴は、フルウェル容量40万という非常に高い許容量と広いダイナミックレンジです。さらに、DCG+LOFIC Gen 2を組み合わせた新世代HDR処理に対応し、明暗差の大きいシーンでも破綻の少ない撮影が可能になるとされています。
HDR耐性の強さはスマートフォン撮影で重要な要素のひとつであり、夜景や逆光シーンでの性能向上が期待されます。
2026年のVivo・OPPO・Xiaomi・HONORのフラッグシップに採用へ
著名リーカーの情報によれば、ソニーとOmniVisionの最新200MPセンサーはいずれも2026年の主要メーカーの最上位機種に搭載されるとのことです。
具体的には以下のモデルが候補に挙げられています。
- Vivo X300 Ultra
- OPPO Find X9 Ultra
- Xiaomi 17 Ultra(または別ネーミングの派生モデル)
- HONORの次期フラッグシップ
カメラ性能が年々差別化の中心となる中、各社がどのセンサーを採用するかは大きな注目ポイントとなりそうです。
スマホカメラ競争は“ほぼ1インチ時代”へ
OVB0DとLytia 901はいずれも1インチクラスの大型センサーで、スマートフォン写真の画質向上を支える中核になる存在です。現時点ではLytia 901の仕様がより明確に見えているものの、OmniVisionの新センサーも十分強力な対抗馬といえるでしょう。
2026年に登場する各社のフラッグシップは、スマホカメラの品質競争をさらに加速させるものとなりそうです。
