
先日国内でも発売されたシャオミのハイコスパモデル、Xiaomi 15TとXiaomi 15T Proの2機種。
両者の最大の違いは搭載チップセットで、Xiaomi 15TはSnapdragon 8400 Ultra、Xiaomi 15T ProはSnapdragon 9400+を搭載しています。
そうなると気になるのは異なるチップセットを搭載した2モデルのパフォーマンスの違いですが、今回、GSMArenaの掲載しているこれら2機種において興味深い性能差が明らかになりました。
Xiaomi 15TとXiaomi 15T Proの性能比較
以下はXiaomi 15TとXiaomi 15T ProのGeekbenchにおけるベンチマークスコア(マルチコア)の比較。

ご覧のように、15T Proのスコアは15Tを2割ほど上回っています。
そして以下はAntutuのスコア比較。

AntutuではXiaomi 15T Proのスコアは無印モデルの約1.5倍とかなり大きな性能差があることが分かります。
Xiaomi 15 Proに搭載のDimensity 9400+はハイエンドモデル向けチップセットをさらにクロックアップしたバージョンなので、アッパーミドル向けのDimensity 8400シリーズと比べてこれくらいの性能差が出るのはある意味当たり前ともいます。
しかし、両者の性能の「安定性」を比べると意外な事実も見えてきます。
性能の「安定性」では無印のXiaomi 15Tに軍配
以下はWild Life Extreme Stress Testの結果で、左がXiaomi 15T Pro、右がXiaomi 15Tのものです。

ご覧のように、Xiaomi 15T Proではテストを開始してしばらくするとパフォーマンスがピーク時の60%程度まで低下しています。
一方のXiaomi 15Tでは80%以上のパフォーマンスを維持しており、高負荷がかかる状態での性能の安定性においてはProモデルよりも優秀という結果に。
また、テスト全体の平均スコアをみても、単発のベンチマークスコア測定時のような大きな性能差はみられません。
つまり、Xiaomi 15TとXiaomi 15T Proを比べた場合、短時間に一気に負荷のかかる動作ではProの方がかなり優秀なパフォーマンスをするものの、長時間にわたる高負荷の動作では両者にはそれほど大きな性能差がでない、という可能性もありそうです。