Pixel 10シリーズが採用する「UFS 4.0ストレージ」が注目される理由

派手さはないが本質的な進化

新しいスマートフォンが登場すると、まず注目されるのはカメラ画素数やリフレッシュレート、画面の明るさといった“数字で映える”スペックです。しかし、Googleの最新フラッグシップ「Pixel 10 Pro」シリーズにおいて、実は見逃せない進化がもうひとつあります。それが内部ストレージ規格の刷新――「UFS 4.0」への移行です。

この変更は単に速度が上がるだけでなく、端末の寿命や長期的な快適さに直結する重要な要素となっています。

eMMCからUFSへ ― スマホを変えた根本的な技術

そもそもスマートフォンの内部ストレージは、アプリやOS、写真や動画などすべてのデータの通り道です。かつて主流だったeMMC方式は「一車線道路」のようなもので、読み込みと書き込みを同時に処理できない構造でした。

これに対してUFSは「複数車線の高速道路」のような仕組みを持ち、読み書きを同時並行で処理できるフルデュプレックス方式を採用。さらに「コマンドキューイング」と呼ばれる制御システムで複数の処理を効率的にさばくことができます。スマホが複数のタスクを同時に快適に処理できるのは、この進化が大きな理由です。

UFS 4.0で何が変わるのか

Pixel 9 Proが搭載していたUFS 3.1でも十分に高速でしたが、UFS 4.0では帯域幅がほぼ倍増し、消費電力効率も約46%改善しています。ベンチマーク上ではシーケンシャル読み込みで3.5GB/秒を超える速度を記録し、4K動画撮影や大容量ファイルの転送も余裕でこなせます。

もっとも日常的な操作で劇的な変化を感じる場面は少ないかもしれません。しかし、Googleが約7年間のOSアップデートを保証していることを考えると、アプリやOSが重くなっても快適さを維持できる点が最大の価値といえるでしょう。

ZUFSがもたらす“長寿命”ストレージ

Pixel 10 Proシリーズの上位モデルでは、さらに進んだ「ZUFS(Zoned UFS)」も導入されます。これはデータをゾーンごとに整理して保存する仕組みで、不要になったデータを効率的に消去でき、断片化や性能劣化を大幅に抑制する技術です。

SK hynixなどのメーカーによれば、この技術によってストレージ寿命は最大40%延び、性能低下も従来比で4倍以上抑えられるとされています。Pixelが長期間にわたり快適に動作する理由はここにあります。

モデルごとに異なるストレージ仕様

ただし、UFS 4.0やZUFSの採用はモデルや容量によって異なります。

  • 128GBモデル(Pixel 10 / Pixel 10 Pro)は旧規格のUFS 3.1を搭載
  • 256GB以上のモデルからUFS 4.0に対応
  • 512GB・1TBモデルのPixel 10 Pro / Pro XL / Pro FoldではZUFS搭載

特に1TBモデルは米国以外でもZUFS対応となり、最長の寿命と快適さを享受できます。

ユーザーが得られるメリット

Pixel 10シリーズのストレージ強化は、派手さこそありませんが確実に日々の体験を底上げします。アプリの起動や写真処理がより速くなり、AI機能もスムーズに動作。加えて、省電力化によってバッテリー持ちにもわずかながら好影響を与えます。

多くのユーザーにとって、買った直後よりも数年後にその真価を感じるアップデートといえるでしょう。

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