
最新版HyperOS 3の特徴
Xiaomiは本日、中国市場で独自OSの最新版「HyperOS 3」を正式に発表しました。今回のアップデートでは、システム全体の安定性と操作の滑らかさを大幅に向上させることに重点が置かれています。
新たに追加された「Super Island」機能では、最大3つの“アイランド”を切り替えながら情報を確認でき、スケジュールをドラッグ&ドロップして簡単に共有することも可能です。また、描画負荷を軽減し、省電力性を高めながら、100種類以上のシステムアニメーションを最適化。日常の操作がよりスムーズになっています。
ロック画面やデスクトップのデザインも刷新され、AIダイナミック壁紙、中央配置の時計、新しいアイコンやステータスバーなどが導入されました。アルバムアプリでは並べ替え機能や、写真・動画を他のユーザーのアルバムへ直接ペーストして共有できる機能も追加され、iPhoneとの間でもコピー&ペーストによるデータ転送が可能になっています。
クロスデバイス連携の進化
HyperOS 3は、異なるOSを跨いだシームレスな連携も強化しています。MacやiPadでのデスクトップ利用、Face IDによる認証、マルチウィンドウ操作に対応。写真や通知をデバイス間で共有できるだけでなく、Xiaomiスマホに届いたメッセージへiPhoneから返信するといった操作も可能になっています。
強化されたAIとセキュリティ
AI機能では「Super Xiao AI」が進化し、翻訳や「Circle to Search」、ワンタップでの情報アクセス、状況に応じた提案機能などが追加されました。
セキュリティ面ではデータ暗号化の強化や、マルチデバイスでのアカウントログインの安全性向上が図られています。さらに、電源オフやオフライン状態でも端末を探し出せる新機能も搭載されました。
ベータ版提供スケジュール
XiaomiはHyperOS 3のベータ提供開始日と対象機種も公表しています。
8月29日より配信開始
- Xiaomi 15 Ultra / 15S Pro / 15 Pro / 15
- Redmi K80 Pro / K80 Extreme Edition
- Xiaomi Pad 7S Pro 12.5 / Pad 7 Pro
9月17日より配信開始
- Xiaomi Mix Flip 2
- Redmi K80
- Xiaomi Pad 7 Ultra / Pad 7
- Redmi K Pad
- Xiaomi TV S Pro Mini LED 2025シリーズ
9月30日より配信開始
- Xiaomi Mix Fold 4 / Mix Flip
- Xiaomi 14 Ultra / 14 Ultra Titanium Special Edition
- Xiaomi 14 Pro / 14 Pro Titanium Special Edition / 14
- Redmi K70 Pro / K70 Extreme Edition / K70 / K70E
- Xiaomi Pad 6S Pro 12.4
今後の展開
HyperOS 3は、単なる外観の刷新にとどまらず、クロスデバイス体験やAI活用を中心に据えた大幅な進化を遂げています。まずは中国市場での提供が始まりますが、今後グローバル版への展開も期待されます。Xiaomiユーザーにとっては、この秋以降のアップデートが大きな転換点となりそうです。