
サムスンが長らく開発を進めてきた“トリプル折りたたみ”スマートフォンが、いよいよ現実味を帯びてきました。最新のリーク情報によると、次期ソフトウェア「One UI 8」には、この新しい形状の端末に最適化された機能が数多く組み込まれていることが判明しています。
3画面同時分割で快適マルチタスク
現行のGalaxy Z Foldシリーズでも2画面分割は可能ですが、ディスプレイの広さに限界があり、同時作業は窮屈に感じることが少なくありません。ところがトリプル折りたたみ端末なら、3枚のディスプレイを展開することで、実用的な「3分割マルチタスク」が可能になります。

リークによれば、One UI 8では3つのアプリを一つのレイアウトに固定し、ホーム画面やタスクバー、Edgeパネルにショートカットとして保存できるとのこと。さらにアプリの並びを縦横自在に配置できるため、例えばSlack・Chrome・YouTubeを同時に表示しても快適に使えるよう設計されています。
カバースクリーンの進化
従来のZ Foldシリーズに搭載されているカバースクリーンのミラー表示機能も改良され、トリプル折りたたみモデルでは3画面全体に拡張されるとのこと。設定画面では新しいアニメーションが確認されており、統一感のあるレイアウトと、パネルごとに独自の配置を設定する柔軟さを両立しています。
本体デザインのヒントも
ハードウェアに関してはまだ全容は不明ですが、内部のアニメーションデータからはG字型に内側へ折り畳む構造が採用されるとみられています。背面にはZ Fold 6に似た丸みを帯びたトリプルカメラユニット、さらに内外両方に自撮りカメラが搭載される可能性が高いようです。
年内発表が確実に
サムスン幹部はすでに、このトリプル折りたたみモデルが年内に登場すると明言しています。ただし、7月9日のGalaxy Unpackedでフル発表される可能性は低く、まずは“プレビュー”としての公開にとどまる見通しです。
いずれにせよ、One UI 8によってサムスンの折りたたみスマホは大きく進化することになりそうです。これまで「未来的だけれど実用性に乏しい」とも言われてきたフォルダブル端末が、ついに本格的な生産性ツールへと進化する瞬間が近づいているのかもしれません。