Pixel 9 Proユーザーの過半数、カメラ性能に「常に満足せず」—色補正の過剰処理が不満の原因に

Googleの最新フラッグシップ「Pixel 9 Pro」のカメラについて、ユーザーの間で不満の声が広がっています。Android Authorityによる約4,500件のアンケート結果によると、57.5%のユーザーが「満足していない」または「時々失望させられる」と回答しました。

白飛び・色褪せ…仕上がりがプレビューと別物に

不満の中心となっているのは、撮影後の過剰な色補正です。多くのユーザーが「プレビュー画面で見た色味や雰囲気が、撮影後の画像処理で大きく変わってしまう」と指摘。特に夜間や夕暮れ時など暖色系のシーンでは、ホワイトバランスが強制的に補正され、立体感や色の深みが失われた“白っぽい”写真になるとの声が目立ちます。

「夕焼けやゴールデンアワーのオレンジ色が台無し」「木材の温かみが消える」などの具体例も多く、木目や夕景が魅力的に撮れないことへの不満が相次ぎました。

満足派は42.5% Pixel黄金期との落差も

調査では「写真に満足している」と答えたのは全体の42.5%にとどまりました。Pixel 2やPixel 4、Pixel 6・7の時代には高い評価を得ていたことを考えると、大きな落差といえます。
一方で「時々は良いが失敗も多い」とする中間層が35.5%、「期待外れ」が22%という結果になりました。

他社へ乗り換えるユーザーも

コメント欄では、Pixel 9 Proを返品してSamsung GalaxyやiPhone、Xiaomiなど他社製スマートフォンに乗り換えたという報告も散見されます。
「Pixel 7 Proでも少し気になっていたが、9 Proで悪化した」「低照度だけでなく昼間の写真も白っぽくなる」との声もあり、Pixel 6以降のモデル全般に共通する現象だとの指摘もあります。

回避策は効果薄

一部ユーザーからは、カメラアプリのキャッシュ削除や「鮮やかな色彩」設定の有効化などの対処法が提案されましたが、多くは「根本的な色処理の問題は解決しない」としています。
また、「Proモードで調整すればよい」という意見もありましたが、ワンタップで自然な写真を撮れることがPixelの魅力だっただけに、毎回設定を調整するのは本末転倒と受け止められています。

Googleの対応に注目

今回のアンケート結果と多数の不満コメントからも分かるように、Pixel 9 Proのカメラは多くのユーザーにとって“完璧”ではありません。特に白飛びや色補正の過剰さは、長年Pixelシリーズを支持してきた層にも影響を与えています。
現時点でGoogleから公式な改善策は示されていませんが、次期Pixel 10 Proなどでの改善を望む声は日に日に高まっています。

ソース

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