TECNOが次世代フォルダブルの常識を覆す──世界最薄「三つ折りスマホ」コンセプトを発表

スマートフォンの未来は「折りたたみ」のその先へ。現在、各社がしのぎを削る中、TECNOが一歩先を行く存在として注目を集めています。同社が発表した「PHANTOM Ultimate G Fold Concept」は、業界最薄をうたう三つ折りスマートフォンとして話題を呼んでいます。

折りたたんでもわずか11.49mm、展開時は驚異の3.49mm

PHANTOM Ultimate G Fold Conceptは、独自のGスタイル三つ折り構造を採用。折りたたんだ状態では11.49mmと、一般的なブックスタイルのフォルダブルと同程度の厚みながら、展開するとその厚みはなんと3.49mmにまで薄くなります。

これは、ヒンジ設計や素材の積層構造に関する革新的な技術によって実現したもので、従来のZ型折りとは一線を画す設計です。

Gスタイル三つ折り構造が生む、完璧なギャップレス設計

この「G Fold」最大の特徴は、ディスプレイを完全に内側に折りたたむ方式を採用している点にあります。2つのヒンジ(小型のウォータードロップ型と大型のメインヒンジ)を連動させ、スクリーンをしっかりと保護。外部に画面が露出するZ型の構造に比べ、傷や衝撃、ほこりからの耐性が格段に高いのが魅力です。

さらに、自動ロック機構により隙間のない完全密閉が可能となり、開閉時の動作もスムーズ。ヒンジ技術において業界をリードする存在であることが、この設計からも明らかです。

スマホにも、タブレットにも、ラップトップにもなる多様な使い方

PHANTOM Ultimate G Fold Conceptは、展開時に最大9.94インチの大画面として利用可能。3面のディスプレイを自在に使い分け、片方をキーボード、もう片方をディスプレイにするなど、ノートパソコンのような使用も可能です。

さらに、部分的に開いた状態でのホバリング表示にも対応し、ビデオ通話や動画視聴、分割画面でのマルチタスクにも最適です。折りたたんだままでもカバースクリーンでスマホとして普段通りに操作ができ、使い勝手も犠牲にしていません。

デザイン性と機能性を両立した仕上がり

外観は非常に洗練されており、カメラモジュールもほとんど出っ張らず、背面との一体感がある滑らかなデザインを実現。コンセプトモデルであるため、詳細な仕様は未公開ながら、ハイエンドプロセッサ、3眼カメラ、高解像度ディスプレイ、5,000mAhバッテリーなど、フラッグシップに相応しいスペックが想定されています。

実用化は目前? MWC 2026での登場に期待

今回のPHANTOM Ultimate G Fold Conceptはあくまでコンセプトモデルとはいえ、TECNOはこれまでにも実験的な技術を実製品へと反映させてきた実績があります。同社は革新的なフォームファクターをグローバル市場に届けることに積極的であり、量産モデルとしての登場もそう遠くないかもしれません。

このモデルは2026年に開催されるMWC(モバイル・ワールド・コングレス)での展示が予定されており、さらなる詳細が明らかになることが期待されています。折りたたみスマホの次なるトレンドとして、TECNOの動向から目が離せません。

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