
サムスンは次期フラッグシップモデル「Galaxy S26」シリーズに向けて、新たなAIチャットボットの統合を検討していることが明らかになりました。すでにGoogleの「Gemini」が主要なAndroid端末に深く組み込まれていますが、サムスンはそれだけにとどまらず、さらなるAIパートナーを模索しているようです。
ChatGPT、Perplexityとも協議中と幹部が明言
Bloombergの報道によると、サムスンのMX事業部門(モバイル・エクスペリエンス部門)で社長兼COOを務めるチェ・ウォンジュン氏が、現在OpenAI(ChatGPT)およびPerplexity AIを含む複数のAIベンダーと協議を行っていると明かしました。
チェ氏は「これらのAIエージェントが競争力を持ち、ユーザー体験を最も高めるものであれば、どのAIであっても導入を検討する」とコメントしており、特定の企業に絞るという姿勢ではなく柔軟な選定方針をとっていることが伺えます。
Perplexityとの関係は以前から続いていた
実は、Perplexity AIとサムスンの関係については2024年4月頃から報じられており、Galaxyスマートフォンへの搭載が協議されていることが明らかになっていました。当初はまだ交渉初期段階とされていましたが、今回の発言により導入の現実味が一段と増した形となります。
加えて、OpenAIのChatGPTも対象に含まれていることから、Galaxy S26では複数のAIアシスタントが共存する可能性すらあります。
Bixbyの今後はどうなる?
ここで気になるのが、**サムスン独自のAIアシスタント「Bixby」**の立ち位置です。Bixbyは最近、独自の大規模言語モデル(LLM)を取り入れて大幅に強化されたばかりですが、もし今後ChatGPTやPerplexityがGalaxyに搭載されれば、Bixbyの役割が大きく見直されることになるかもしれません。
プロセッサも複数候補を検討中
AIだけでなく、Galaxy S26シリーズでは搭載プロセッサにも注目が集まっています。現在、サムスン自社製の「Exynos 2600」と、Qualcommの次世代Snapdragonチップの2択で検討中と報じられています。
数ヶ月前から、Galaxy S26では一部地域でExynosチップが再び採用されるとの噂が流れており、事実、最新の「Galaxy Z Flip 7」ではExynosを搭載したモデルが米国市場に登場しました。この流れが今後も続く可能性は十分にあります。