ソニーが新型コントローラーの特許を出願──DualSenseを超える“リアルな触感”が体験できる日も近い?

ソニーが、現行の「DualSense」コントローラーとは全く異なる形状と機能を持つ新しいゲーム用入力デバイスの特許を出願していたことが明らかになりました。この新たなコントローラーは、「握る」のではなく「平らに置いて使う」というこれまでにないスタイルが特徴。さらに、これまでの振動技術を大きく進化させた、没入感あふれる触覚フィードバックの実現が期待されています。

柔軟に曲がるグリッド構造で“物を掴む感触”を再現?

特許情報によると、この新型コントローラーは従来のようなハンドル型ではなく、複数のシャフトと正方形のノード(節点)で構成されたグリッド状のデバイスです。柔軟に曲げたりねじったりできる構造となっており、ゲーム内での「引っ張る」「ねじる」といった動作をリアルに再現することが目的です。

特許質癌資料内の情報を基に作成されたレンダリング画像

このノードには個別に振動機構が組み込まれており、それぞれが独立して動作することで、これまでにないレベルの触覚フィードバックを生み出せるといいます。例えば、ゲーム中にキャラクターが布やロープを引っ張るといった場面では、その「抵抗感」まで指先に伝わるような体験が可能になるかもしれません。

また、デバイス全体を布などの柔らかい素材で覆うことで、さらに自然な触感を追求する設計も検討されているようです。

アクセシビリティへの配慮も

形状が固定されていないこのコントローラーは、プレイヤーの好みに応じて柔軟に調整が可能です。そのため、手に障がいのある方や、従来のコントローラーをうまく握れないユーザーにも適している可能性があり、PS5向けの「Access Controller」のようにアクセシビリティを強化する製品としての展開も考えられます。

ソニーが目指す“コントローラーの未来”

この新型デバイスは、あくまで特許出願段階にあり、すぐに商品化されるかどうかは不透明です。ソニーはこれまでにも、プレイヤーのストレスを測定してゲーム難易度を自動調整する「生体センサー付きコントローラー」や、太陽光を活用して充電問題を改善する「ソーラーセル搭載デバイス」など、ユニークな特許をいくつも取得してきました。

中には製品化されなかったものもありますが、そうした試みが次世代ハードや周辺機器の開発に活かされているのは間違いありません。

PS6の時代に搭載される可能性も

次世代機「PlayStation 6」が登場する際、その付属コントローラーは現行のDualSenseと大きく変わらないデザインになるとの見方もありますが、今回のような新技術が部分的にでも採用される可能性は十分にあります。特に、ハプティックフィードバックやアダプティブトリガーといった体感系機能の進化は、ソニーが今後も注力していく分野と考えられます。

現段階ではあくまで構想に過ぎませんが、ゲームの「触感」をさらにリアルにするという方向性は、ソニーが描く未来のゲーム体験にとって非常に重要な鍵を握っているようです。今後の動向に注目です。

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