
Googleのスマートスピーカー「Nest」シリーズで、照明操作の音声コマンドが正常に動作しないという報告が、海外のユーザーを中心に相次いでいます。「OK Google(Hey Google)、電気をつけて」「電気を消して」といった日常的な命令が突然通じなくなっており、多くの家庭で困惑が広がっているようです。
一部の音声コマンドが沈黙状態に
この問題が最初に話題になったのは、あるユーザーがGoogle Nest Audioに「Hey Google、全ての電気を消して」と話しかけたところ、反応が全く返ってこなかったという出来事でした。仕方なく、手動で照明をオフにしたとのことですが、その後、RedditなどのSNSでは同様の不具合を訴える投稿が急増。Google公式サポートフォーラムにも複数のスレッドが立ち上がっており、問題が広範囲に及んでいることが明らかになっています。
一部だけ動作するパターンも
報告によると、以下のようなケースが多く見られます:
- 「グループ化された照明」が操作できないが、個別のライトなら動作する
- 「部屋の電気をつけて」と言うと、家中すべての照明が点灯してしまう
- 一部の照明だけがグループから外れているような挙動を示す
- 同じ種類の部屋(例:寝室)が複数ある場合に、どの部屋を指しているのか認識されない
一方、Google Homeアプリからの操作はこれまで通り正常に動作しており、問題が発生しているのはあくまで音声アシスタント(Google アシスタント / Gemini)を通じた操作に限られているようです。
Googleも事象を認識、対応を進行中
Googleのサポートチームも、ユーザーからの多数の報告を受けて現在問題を調査中とコメントしています。現時点では明確な原因や修正時期は公表されていませんが、Google側のサーバーや音声処理アルゴリズムの一部に何らかの変更があった可能性も指摘されています。
日本のユーザーには今のところ影響なし
なお、この不具合は現時点では日本国内では報告されておらず、国内のGoogle Nestシリーズでは正常に音声操作が可能な状況です。そのため、普段どおりに「OK Google」と話しかけて電気を操作している方は、特に心配する必要はありません。