
サムスンが来年投入予定のフラッグシップスマートフォン「Galaxy S26 Ultra」に、デザイン上の大きな変化があるかもしれません。著名リーカーのIce Universe氏がSNSに投稿したレンダリング画像によれば、これまでのシンプルな背面デザインから一転、カメラバンプ(出っ張り)が復活する可能性が浮上しています。
カメラが“むき出し”じゃなくなる?
Galaxy S22 Ultra(2022年)以降、Galaxy Ultraシリーズのカメラは「カメラアイランド(突起ユニット)」を持たず、背面に直接レンズが並ぶ“フラット設計”が採用されてきました。ミニマルで洗練された印象が特徴でしたが、Galaxy S26 Ultraではこの方向性に終止符が打たれるかもしれません。

Ice Universe氏が公開したレンダリングはファンアート(非公式)ながら、彼自身が「最終的な製品に近いデザイン」と述べており、信憑性のある情報と見られています。新デザインでは、メイン・超広角・5倍望遠の3つのカメラを収めるための「やや盛り上がったカメラユニット」が搭載される想定です。
デザイン変更の裏にある“実用的”な理由
今回のデザイン変更は、見た目を変えるためのものではありません。実は、カメラ性能の強化が背景にあります。
Ice氏によると、Galaxy S26 Ultraではメインカメラと5倍望遠カメラに「大口径レンズ」が採用される見込みです。より多くの光を取り込めるようになるため、暗所撮影や被写界深度の面で優れたパフォーマンスが期待されますが、その分、レンズの物理的サイズも大きくなり、本体からの出っ張りが最大で約3mmにもなるとのこと。

これを背面に直接配置してしまうと、見た目のバランスが崩れるだけでなく、使い勝手にも影響が出かねません。そこでサムスンは、カメラ部分を専用のユニットとしてまとめた“バンプ”スタイルを再採用することで、機能性とデザイン性の両立を図ろうとしているのです。
さらに、別のリーカー @kro_roe 氏もこの情報を裏付けており、カメラレンズの周囲にはリング状の装飾も施されるとのことです。
Galaxy Z Fold 7との共通性も意識?
今回の新デザインは、折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold 7」に近い外観になるとも噂されています。Foldシリーズでは現在もカメラバンプが採用されており、シリーズ間でのデザイン統一やブランドイメージの強化も狙いのひとつかもしれません。
なお、Galaxy S26 Ultra本体はS25 Ultraよりも薄型になると見られており、これもカメラユニットの再設計を促す要因のひとつと考えられます。
中身の進化にも注目
デザイン面での変更が注目される一方、内部スペックも着実に進化するようです。バッテリー容量や充電性能の改善に加え、プロセッサには次世代の「Snapdragon 8 Elite 2 for Galaxy」が搭載される予定です。
Galaxy S25 Ultraは現在も好調な売れ行きを見せており、Galaxy Z Fold 7も高評価を得ています。この流れに乗る形で、Galaxy S26 Ultraはさらなる完成度を目指すことになりそうです。
今後もリーク情報や公式発表に注目が集まりそうですが、サムスンがどのようにデザインと機能を融合させてくるのか、その一挙手一投足が注目されます。