
秋に登場予定の新型Galaxyタブレット、3モデルの実機画像が明らかに
サムスンが年内に投入予定とされる次期Galaxyタブレットの実機画像がリークされ、製品の外観や仕様に関する詳細が浮かび上がってきました。今回明らかになったのは、ハイエンドの「Galaxy Tab S11 Ultra」、標準モデルの「Galaxy Tab S11」、そして廉価版の「Galaxy Tab S10 Lite」の3機種。外観デザインや搭載チップ、カメラ構成など、従来機からの変化が随所に見られます。
Galaxy Tab S11 Ultra──ノッチ縮小で前面カメラは1基に

Galaxy Tab S11 Ultraは、14.6インチのAMOLEDディスプレイを引き続き採用し、大画面志向を継承しています。ただし、これまでのモデルに見られた横に広いノッチは廃止され、より控えめなU字型の切り欠きに変更されているのが確認されました。この仕様変更により、前面カメラは従来のデュアル構成からシングルに変更された可能性が高く、利便性よりも画面没入感を優先したデザインと言えそうです。
Galaxy Tab S11──前モデルの路線を踏襲したスタンダード機

標準モデルに位置づけられるGalaxy Tab S11は、外観的には「Tab S10+」や「S10 FE」といった従来モデルに近い印象です。角の丸みやフレームの太さなども継承されており、全体的に手堅い進化となっています。サイズ感から見て、画面はおそらく11インチ程度。携帯性を重視するユーザーにはちょうどよいバランスになりそうです。
Galaxy Tab S10 Lite──手頃な価格帯の新エントリーモデル

今回のリークで注目されたのが、新たに登場する「Galaxy Tab S10 Lite」です。外観はS11に近く見えますが、内部スペックはより控えめ。搭載チップはExynos系、RAMは6GB、そしてバッテリーは8,000mAhと大容量ながら、45Wの急速充電にも対応するなど、価格を抑えつつも基本性能はしっかり備えた構成です。エントリーユーザーや学生など、コストパフォーマンスを重視する層に刺さりそうな1台です。
最新SoCと新OSで全モデルが性能向上へ
内部仕様にも大きな変更があり、Tab S11とS11 Ultraには、MediaTekの最新チップ「Dimensity 9400+」が搭載される見込みです。これは前モデルに採用されていた「Dimensity 9300+」からのアップグレードにあたります。処理性能の向上が期待されると同時に、すべてのモデルがAndroid 16と最新の「One UI 8」を搭載してリリースされる予定です。
サムスンが今回の新モデルで打ち出しているのは、ハイエンドモデルの“スリム化”、標準モデルの安定進化、そして新たなエントリーモデルの投入という3方向への展開です。カメラ機能の削減を「ダウングレード」と捉える声もあるかもしれませんが、全体的には使い勝手と選択肢の幅を広げる構成になっており、幅広いユーザー層にアピールできるシリーズとなりそうです。正式発表は今秋と見られ、今後の続報にも注目が集まります。