Androidに「強制ダークモード」登場 未対応アプリも暗くできるが課題も


一部のアプリにも強制適用、Googleが新機能をテスト中

Googleは現在、Androidの最新Canaryビルドで「Expanded Dark Mode(拡張ダークモード)」と呼ばれる新機能をテストしています。この機能は、ダークモードに対応していないアプリにも強制的に暗い配色を適用できるというもので、夜間の使用時に眩しい画面に悩まされていたユーザーには朗報と言えそうです。

これまでにもAndroidのダークモードは徐々に進化してきましたが、未対応アプリが依然として多く存在しています。Androidのアプリは数が非常に多いため、そのすべてにダークモードが備わっているとは限りません。そこでGoogleは、システム側から直接暗いテーマを“押し付ける”という手法を導入しようとしているのです。


試験段階ゆえの不安定さも

この「Expanded Dark Mode」は、7月24日に公開されたCanary版Androidの中に含まれている機能です。設定項目から有効にすることで、本来ダークテーマに対応していないアプリにも暗い配色を適用することができます。

ただし、これはCanaryビルド、つまり正式版よりもかなり早い段階で提供される“実験的な”バージョンです。安定性は保証されておらず、不具合や予期せぬ動作が含まれている可能性があります。Android Authorityの報道によれば、Google自身もこの機能がすべてのアプリとうまく連携するわけではないと認めており、場合によっては「見た目の問題」が発生することもあるとのことです。


不具合が気になる人は通常のダークモードがおすすめ

新機能に期待が高まる一方で、アプリの表示崩れなどが気になるユーザーにとっては注意が必要です。Googleは、Expanded Dark Modeがアプリの見た目に悪影響を与える場合には機能を無効にし、従来の標準的なダークモードに戻すよう推奨しています。

そもそもこの機能を使うにはCanary版Androidをインストールする必要があり、一般ユーザーにはあまり馴染みのない手順が必要となります。そのため、現時点では主に開発者や好奇心旺盛な上級ユーザー向けの試験的な要素と言えるでしょう。


今後このExpanded Dark Modeが安定版に統合されれば、Android全体のユーザー体験がより快適になる可能性があります。しかし現段階では、実用性よりも技術的な実験要素の強い機能であり、一般ユーザーにとっては正式リリースまで様子を見るのが賢明かもしれません。

ソース

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