
GoogleのAIサービス「Gemini」に、新たな料金プランが登場するかもしれません。現在、無料プランと月額2,900円の「Google AI Pro」プラン、そして36,400円の「Google AI Ultra」プランという3択となっている中で、無料プランとProプランの中間に位置する“Lite”プランが準備されている可能性が浮上しています。
アプリ内コードから見えた「Lite」プランの兆候
今回の情報は、Googleのベータ版アプリおよびGoogle OneアプリのAPKファイルを解析した結果、複数の記述の中に「Google AI Lite」や「Lite Mode」といった表現が見つかったことに端を発します。
以下のようなコードが発見されており、いずれもGoogle Gemini関連の機能に関するエントリーポイントを示していると見られます:
nginxCopyEditROBIN_G1_UPGRADE_LITE_DISCOVERY_CARD_ENTRY_POINT
ROBIN_G1_UPGRADE_LITE_FREEMIUM_DEEP_RESEARCH_ENTRY_POINT
ROBIN_G1_UPGRADE_LITE_FREEMIUM_VIDEO_GENERATION_ENTRY_POINT
ここで「ROBIN」はGeminiの開発コード名であり、「Deep Research」や「動画生成」といった機能に対してLiteプランでのアップグレード提案が行われることを示唆しています。
無料とProの間にある“ちょうどいい”選択肢に?
現行のGemini無料プランでも、画像生成や調査機能など多くの要素にアクセスできますが、利用回数に制限が設けられています。これらの上限を超えたい場合は、月額2,500円以上の有料プランに移行しなければなりません。
この価格帯は機能に見合ったものではあるものの、「あともう少しだけ制限を緩和したい」というライトユーザーにとっては負担が大きいのも事実です。
その点、「AI Liteプラン」が実現すれば、画像生成や動画出力といった高負荷な処理をもう少し自由に使いたいユーザーに向けた絶妙な選択肢となる可能性があります。
「Google One Lite」の実績も追い風に?
Googleはすでに一部地域で「Google One Liteプラン」を提供しており、月額約100円($0.7)でストレージ容量が15GBから30GBに増加するというシンプルな内容ながら、ちょっとした“拡張”を求めるユーザーに好評です。
同様に、Google AI Liteも「Proほど多機能ではないが、無料より余裕のある使い勝手」を狙った構成になるかもしれません。
たとえば、Gemini 2.5 Proの一部機能への限定アクセスや、高解像度な動画生成の使用回数増加など、ちょっとした強化が見込まれます。
登場の時期は未定、正式発表を待ちたい
現時点でGoogleは「AI Liteプラン」に関する正式な発表を行っていません。アプリ内コードにそれらしき記述があったとはいえ、計画自体が破棄されたり、内容が大きく変わる可能性もあるため、今後の動向に注目が集まります。
ライトユーザーが気軽にAI機能をもう一歩活用できるような価格帯が実現すれば、Geminiの裾野はさらに広がるはずです。新たなプランの正式発表が待たれるところです。