
不具合続きのXperia 1 VII、不安定な船出
近年、モデル数や販売地域を徐々に絞り込んできたソニーのXperiaスマートフォン。最新フラッグシップモデル「Xperia 1 VII」では、深刻な不具合も発生。電源が入らなくなる、いわゆる“文鎮化”が相次ぎ、グローバルで販売停止・交換対応という異例の事態にまで発展しました。
すでに苦戦が続くXperiaのモバイル事業ですが、それに追い打ちをかけるような新情報が、中国のSNS「Weibo」で話題になっています。
「2026年モデルはアジア限定」との書き込み
Weibo上の投稿によると、ソニーは来年以降のXperiaをアジア市場に限定して販売する方針だというのです。

「来年のXperiaはアジア地域のみで販売される予定。ただし、この決定は1 VIIの不具合とは関係ない」
この情報が事実であれば、すでに撤退状態にある北米や南米に加え、ついに欧州市場からも撤退することになります。
欧州撤退の背景に「アップデート規制」も?
今回の販売地域の縮小が1 VIIの不具合とは無関係とされていることから、ソニー社内では以前からこの方針が検討・決定されていた可能性もあります。
実際、ソニーは最近、Xperia 1 VIIの欧州展開を一部地域で取りやめると発表。さらに思い返せば、Xperia 1 VIIの正式発表前にも、掲示板「Esato」にて、著名リーカーが同モデルが欧州で販売されない可能性を指摘していました。
もうひとつ見逃せないのが、EUで今年導入予定の新たな規制。これにより、スマートフォンには最低5年間のOSアップデート提供が義務付けられる見通しです。しかし、現在のXperiaシリーズが保証するOSアップデートは最大4回。規制への未対応が欧州撤退の大きな要因になっているとも考えられます。
2026年のXperiaは、事実上の“国内専用機”に?
以上の情報が確かであれば、2026年モデルのXperia 1 VIIIやXperia 10 VIIIは、日本をはじめ、台湾、香港、一部の東南アジア諸国といったごく限られた地域でのみ販売される見込みです。
グローバルブランドとしてのXperiaは、いよいよ終焉を迎えようとしているのかもしれません。