
アップルが開発を進めているとされる折りたたみ式iPhone、いわゆるiPhone Foldについて、これまでの折りたたみスマートフォンとは一線を画す画面形状になる可能性が報じられました。最新の情報によると、展開時の内側ディスプレイは縦よりも横が長い、独特のアスペクト比を採用する見通しです。
展開時の比率は大型iPadに近い形に
リーカーのDigital Chat Stationが伝えた情報に続き、米メディアThe Informationが今後数年のiPhoneラインアップに関する包括的なレポートを公開しました。その中でiPhone Foldのディスプレイ仕様について、より具体的な内容が明らかになっています。
報道によると、iPhone Foldは閉じた状態で約5.3インチの外側ディスプレイを搭載し、展開時には約7.7インチの内側ディスプレイを備えるとされています。特に注目されているのが、この内側ディスプレイの形状で、横向きにした際の大型iPadに近いアスペクト比になり、縦よりも横が長い設計になるという点です。
既存の折りたたみスマホとは異なる方向性
現在、米国市場でアップルの主な競合となっているサムスンやグーグルの折りたたみスマートフォンは、展開しても縦長の画面構成を採用しています。たとえば、Galaxy Z FoldシリーズやPixel Fold系モデルはいずれも高さのあるデザインが特徴です。
これに対し、iPhone Foldは基本的な折りたたみ構造こそ共通しつつも、画面比率の考え方そのものを変えることで、動画視聴やマルチタスク、横画面での操作性を重視した使い勝手を狙っている可能性があります。
フロントカメラやセンサー配置にも変化か
レポートでは、iPhone 18 Proシリーズと同様に、フロントカメラは画面左上に1つ配置される見通しとも伝えられています。あわせて、光センサーや近接センサーなども同エリアに組み込まれるとされ、画面デザインの自由度を高める工夫が進められているようです。
折りたたみiPhoneは、既存モデルの延長線ではなく、アップルらしい新しい使い方を提示する製品になる可能性があります。画面比率という一見地味な要素ですが、実際の使用感を大きく左右するポイントだけに、今後の続報に注目が集まりそうです。

