
スマートフォンをポケットやバッグに入れている間に、意図しない操作が行われてしまった経験がある方は少なくないでしょう。SamsungやXiaomi、OnePlus、Nothingといった多くのメーカーは、こうした誤操作を防ぐための「ポケットモード」をすでに搭載しています。一方で、Google Pixelシリーズには長らく同等の機能が存在しませんでしたが、ようやく状況が変わりそうです。
Pixelでも誤タッチ防止機能を実装へ
海外メディアのPiunikaWebが伝えたところによると、GoogleはPixel向けに誤タッチを防止する新機能の提供を準備しています。これは実質的にポケットモードに相当するもので、ポケットやバッグの中に入れた状態での誤操作や誤発信を防ぐことを目的としています。
もちろん、ポケットに入れる前に画面をロックすれば一定の対策にはなりますが、専用機能があることで、より高い安心感が得られるのは間違いありません。
発端は2024年初頭のIssueTracker
この問題は最近になって浮上したものではなく、2024年1月にGoogleのIssueTrackerに投稿されたレポートがきっかけとなっています。当時の報告では、Pixelがポケットやバッグの中にある状況を正しく検知できず、画面が反応してしまう不具合が指摘されていました。
報告内容では、加速度センサーや近接センサー、環境光センサーなどを組み合わせることで、端末が収納されている状態を判断し、誤タッチを防止する仕組みが提案されています。サードパーティ製アプリによる回避策も存在するものの、システムレベルでの対応が望ましいという声が多く寄せられていました。
約2年を経て「修正済み」に
この要望に対し、Googleのエンジニアは2024年2月の時点で「検討中」とコメントしていましたが、その後しばらく大きな進展はありませんでした。しかし最近になって、IssueTracker上でこの問題が「修正済み」とマークされたことが確認されています。
Googleの担当者は「問題は修正されており、今後のリリースを待ってほしい」とコメントしており、ついに正式実装の段階に入ったと見られます。
提供時期は未定、Pixel Feature Dropが有力か
現時点では、この誤タッチ防止機能がどのアップデートで提供されるのかは明らかにされていません。ただし、時期的には2026年3月に予定されているPixel Feature Dropでの配信が有力視されています。
Pixelユーザーから長年要望されてきた機能だけに、正式な配信時期や対応機種の詳細について、今後の発表に注目が集まりそうです。Googleがどのような形で「Pixel版ポケットモード」を実装するのか、続報が待たれます。


