GoogleがPixelスマートフォン向けに、AIを活用した新たなアイコンテーマ機能の開発を進めている可能性が浮上しました。現時点で提供されている「テーマ付きアイコン」機能の課題を補完・進化させる狙いがあると見られています。
壁紙&スタイルアプリに新たなコードを確認

海外メディアによると、最新のAndroid Canary版の「壁紙とスタイル」アプリ内に、「AIアイコン」「ミニマル」「デフォルト」「作成」など、複数の新しいアイコンテーマに関するコードが発見されました。これにより、ユーザーがAIを使ってカスタムアイコンを生成したり、複数のスタイルから選択したりできるようになる可能性があります。
現状の「テーマ付きアイコン」が抱える課題
現在、Pixel端末に用意されているアイコンカスタマイズ機能は、「テーマ付きアイコン」のみです。これは、壁紙の支配的な色に合わせてアプリアイコンを着色するというものですが、対応しているのはモノクロ仕様のアイコンを用意しているアプリに限られます。そのため、対応アプリと非対応アプリが混在し、統一感に欠けるホーム画面になってしまうケースも少なくありません。
過去のアイデアをAIで進化?
Googleは2023年にも、非対応アプリのアイコンにもモノクロの外観を自動適用する構想を検討していたとされています。今回の新機能は、そのアイデアをAIの力でアップグレードする形かもしれません。他社では、AppleやNothingが類似のアイコン処理機能に挑戦したことがありますが、満足のいく結果を得るのは容易ではなかったようです。
4種類のテーマスタイルが用意される可能性も
今回発見されたコードによると、ユーザーは次の4種類のアイコンスタイルから選択できるようになる可能性があります。
- デフォルト:従来の標準アイコン
- ミニマル:モノクロのシンプルなアイコン
- AIアイコン:AIによって自動生成されるカスタムスタイル
- 作成:ユーザー自身がカスタムスタイルを作成
このうち「AIアイコン」と「作成」は、既存のアプリとは別の新しい仕組みとして提供される可能性や、現時点では社内テスト用に留まっている可能性もあるとのことです。
アイコンの形状変更やテーマパック導入の可能性も
さらにGoogleは、アイコンの形状を自由に変更したり、テーマパックを適用できるようにする機能についても開発を進めているとされています。これが実現すれば、Pixelスマホのホーム画面カスタマイズの自由度は一段と広がることになりそうです。