
Googleは、今年5月に開催された「The Android Show: I/O Edition」で発表していた新しいAIアシスタント「Gemini for Wear OS」の提供を正式に開始しました。従来のGoogleアシスタントに代わる形で、Pixel WatchやGalaxy Watchを含む複数のWear OS搭載スマートウォッチで順次利用可能になります。
より自然で賢い会話が可能に
Geminiはスマートフォンと同様の自然言語プロンプトに対応しており、これまでスマホで複数のステップが必要だったような操作も、スマートウォッチ上でシンプルに完結できるのが特徴です。

起動方法は従来通り、「Hey Google」と話しかけるか、サイドボタンの長押し、またはウォッチフェイスに配置したGeminiアプリをタップすることで呼び出せます。起動後の画面には、きらめくアイコンと4色のウェーブが表示され、音声入力中は青色に変化します。
対応機能の一例
Geminiでは、以下のような多様な指示が可能です。
一般的な質問
- 「スライスした野菜をローストするのに何度で何分くらいが良い?」
- 「今日は傘が必要?」
- 「ナディアに遅れるってメッセージ送って」
メモ機能
- 「今日はロッカー43番を使っていると覚えておいて」
- 「駐車場は4階の27番に停めた」
- 「仕事のあとに買い物に行くのをリマインドして」
Google Workspace連携
- 「エミリーがメールで教えてくれたカフェってどこ?」
- 「エミリーからの最新メールを要約して」
- 「息子の野球の試合、次の5つをカレンダーに追加して」
- 「今日の歯医者の住所は?そこまでのルートを案内して」
YouTube Music連携
- 「10分マイル用のランニングプレイリストを作って」
なお、これらの機能を使うには、スマートフォン側のGeminiアプリで該当する「アプリ連携」の設定を有効にしておく必要があります。
対応機種と今後の展開
Geminiは今後数週間かけて、Wear OS 4以上を搭載した以下のスマートウォッチに順次提供される予定です。
- Pixel Watch
- Samsung Galaxy Watchシリーズ
- OnePlus Watch
- OPPO Watch
- Xiaomi Watch など
さらに、次期Wear OS 6では、各ブランドが提供する独自アプリとの統合も進む予定で、日常的に使っているアプリとの連携がよりスムーズになるとしています。
GoogleはGeminiを通じて、スマートウォッチにおける音声アシスタントの新たなスタンダードを目指しており、今後のアップデートにも期待が高まります。