
Googleは、Android 16の目玉機能のひとつである「ライブアップデート(Live Updates)」がPixelシリーズ専用ではないことを正式に発表しました。これにより、Samsung、OnePlus、vivo、Xiaomiといった主要メーカーのスマートフォンでも、同機能を利用できるようになる予定です。
ロック画面でリアルタイム通知が可能に
ライブアップデートは、Android 16のベータ版で初めて登場した新機能で、フードデリバリーやライドシェア、ナビゲーションなど、一部のアプリでリアルタイム進行状況をロック画面やホーム画面に直接表示できるのが特長です。たとえば、配達中の料理の現在地や、迎えに来るUberの到着までの時間が一目でわかります。
さらに、単に情報を表示するだけでなく、通知上からドライバーに連絡をしたり、メッセージを送ったり、チップを送るなどの操作も可能。iPhoneの「ライブアクティビティ」に似た機能ですが、Android版ではより高いインタラクティブ性が特徴となっています。
各社の実装方法にも個性
Googleによると、Samsungは今後登場予定の「One UI 8」で、ライブアップデートを「Now Bar」に組み込む形で導入予定。すでに流出しているビルドでは、その実装例が確認されており、Google I/Oでは公式の表示イメージも紹介されました。
一方、OnePlusは、独自の「Live Alerts」システムを通じてライブアップデートを提供予定です。これは、OxygenOS 15で採用されている機能で、Appleの「Dynamic Island」に似た通知表示スタイルを持っています。
vivoとXiaomiもそれぞれのAndroidカスタムUI上で、ライブアップデートを組み込む計画があるとのことです。
現在は限定的な対応、今後の拡張にも期待
現時点でライブアップデートに対応しているアプリカテゴリは、デリバリー、ライドシェア、ナビゲーションなどに限られていますが、Googleは今後のアップデートでさらに多くのカテゴリへの対応を進める方針です。
Android 16は今後数ヶ月以内に正式リリースされるとみられており、各メーカーの実装もそれに合わせて展開される見通しです。Pixelユーザーだけでなく、より多くのAndroidユーザーがこの便利な機能を体験できる日が近づいています。