
Snapdragon 7 Gen 4、Honor 400中国モデルで初採用か
クアルコムが先日発表したばかりの最新チップセット「Snapdragon 7 Gen 4」が、早くも実機での登場を果たしました。ベンチマークサイト「Geekbench」に掲載されたHonorの新型スマートフォン「Honor 400(中国モデル)」に、この新チップが搭載されていることが確認され、注目が集まっています。
ベンチマークから見えたSnapdragon 7 Gen 4の性能
「DNN-AN00」という型番でGeekbenchに現れたHonor 400は、Snapdragon 7 Gen 4を搭載し、シングルコアで1351、マルチコアで4145というスコアを記録しています。これは、前世代のSnapdragon 7+ Gen 2と比較しても着実な性能向上を示しており、ミドルレンジ帯における新たなスタンダードの到来を感じさせます。

チップのクロック周波数は最大2.80GHzで、GPUにはAdreno 722を採用。Android 15を搭載し、RAMは16GB構成も確認されており、パフォーマンス面でも十分な余力を備えたモデルと見られます。

Snapdragon 7 Gen 4とは?
Snapdragon 7 Gen 4は、2025年5月に発表されたばかりのミッドレンジ向けSoCで、上位モデルに迫る処理能力と電力効率のバランスが特徴です。NPU(ニューラルプロセッシングユニット)やISP(イメージシグナルプロセッサ)の強化も図られており、AI処理や写真・動画撮影における体験も向上しています。
これまでのSnapdragon 7シリーズは、やや地味な存在ではあったものの、7 Gen 4では構造設計を刷新し、パフォーマンスだけでなく消費電力効率や発熱制御の面でも進化を遂げているとされます。今回のHonor 400での搭載は、この新チップの本格普及に向けた皮切りといえそうです。
Honorは5月22日に400シリーズを正式発表する予定で、グローバル市場向けの展開も進行中と見られています。中でもSnapdragon 7 Gen 4を採用したHonor 400の実力は、他メーカーのミドルレンジモデルにも大きな影響を与える可能性があります。正式なスペックや価格の発表とともに、この新チップが市場にどう受け入れられるのか、今後の動向に注目です。