Xperia 1 VIIのヘルプガイド公開、デュアルeSIM対応やカメラ機能の進化など地味な新要素が判明

ソニーの新フラッグシップスマートフォン「Xperia 1 VII」について、欧州版モデル(型番:XQ-FS54)のヘルプガイドがオンラインで公開され、その中からいくつか注目すべき新機能が判明しました。

Xperia 1 VIIではデュアルeSIM運用が可能!

まず最も大きなトピックはeSIMまわりの仕様変更です。欧州向けモデルでは、新たに2枚のeSIMに対応していることが明記されました。一方、アジア向けモデル(XQ-FS72)は依然としてeSIMに非対応であることも確認されています。

これまでのXperiaもアジア版以外は「物理SIMと物理SIM」、もしくは「物理SIMとeSIM」というデュアル運用は可能でしたが、今回のXperia 1 VIIではXpeiraとしては初めて「eSIMとeSIM」というデュアルeSIM運用が可能になったということになります。

なお、日本国内で今後登場するSIMフリー版(XQ-FS44)に関しては、記事執筆時点でまだヘルプガイドが公開されていません。ただし、過去のモデルの傾向からすると、日本版の仕様は欧州版(XQ-FS54)とほぼ共通になることが多く、eSIM×2対応の可能性が高いと見られます。

なお、確実ではないのですが、microSDカードが使えてデュアルeSIM運用が可能な機種、というのはおそらくこの機種が最初かもしれません。

写真・動画撮影機能も進化、HDRや顔補正にも対応

標準の写真/動画モードにも細かなアップデートが加えられています。新たに水準器(レベルメーター)がメインカメラに対応し、撮影時の水平確認がしやすくなっています。

さらに、写真モードには「Ultra HDR」と呼ばれる新オプションも追加。

名称から察するに、Instagramのフィルターのような鮮やかで映える色味を再現するモードと考えられ、競合モデルに対抗する狙いがあると見られます。また、「顔の歪み補正」という機能も加わり、広角レンズでのポートレート撮影時の顔の形の歪みを自然に補正してくれるようです。

スローモーション撮影の操作性向上、「その他」タブのカスタムも可能に

スローモーション撮影モードは「その他(More)」タブの中にまとめられ、ユーザーインターフェースが整理されています(130ページ)。この「その他」タブ自体もカスタマイズ可能になり、よく使う機能を自由に配置できるようになった点は利便性の向上につながるでしょう(145ページ)。

バッテリー情報の詳細表示も可能に

もうひとつ見逃せない新要素が、バッテリーに関する情報表示メニューの追加です(175ページ)。ここでは、バッテリーの製造年月日初回使用日充放電回数現在の最大容量といった詳細データを確認できるようになっており、バッテリーの劣化状況を把握するのに役立ちます。

「外部モニター」アプリは削除か?

プロ用途で一部ユーザーに支持されていた「External Monitor」アプリについては、今回のヘルプガイドにもスペック表にも一切の記載がありません。現時点では明言されていないものの、アプリの提供終了またはプリインストールからの削除が行われた可能性が高いと考えられます。

Xperia 1 VIIは着実にユーザビリティを向上

今回明らかになった情報からは、Xperia 1 VIIが単なる性能アップだけでなく、使い勝手や細部の改善にもしっかりと力を入れていることが読み取れます。特にeSIM2枚対応やバッテリー情報の可視化などは、日常利用でも恩恵を感じやすい変更点といえるでしょう。

今後、国内版XQ-FS44の正式発表とヘルプガイドの公開が待たれますが、仮に欧州版と同仕様で登場すれば、Xperiaユーザーにとっては非常に魅力的な選択肢となるはずです。続報に注目です。

Via Reddit

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XperiaXperia 1 VII
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