ソニーモバイル、ロシア市場から完全撤退 Xperiaの公式サポートも終了へ

長引いた撤退がついに完了

ソニーモバイルコミュニケーションズ・ルスが、ロシアでの事業を正式に終了しました。ロシアの「統一国家法人登録簿(EGRUL)」に記載された情報によると、8月11日付で法人としての清算手続きが完了し、同社は同国から完全撤退となります。

この動きは、約3年にわたる段階的な撤退の最終段階です。

  • 2022年3月:スマートフォンのロシア向け出荷を停止
  • 2023年12月:事業清算を試みるも、当局から却下
  • 2024年10月10日:再度清算を申請
  • 2025年8月11日:法人清算完了

Xperiaユーザーへの影響

今回の完全撤退により、ロシア国内のXperiaスマートフォン利用者は、メーカーによる公式サポートが受けられなくなります。具体的には、以下の影響が想定されます。

  • 公式保証・修理サービスの終了:正規サービス拠点での修理や保証対応が不可に
  • ソフトウェアサポートの不透明化:グローバル向けアップデートは配信される可能性があるものの、地域限定の修正やサポートは停止
  • 部品調達の困難化:公式部品の供給が途絶え、いわゆる「グレーマーケット」経由での入手に依存

モバイル部門のみ撤退、他製品は法人残存

今回清算されたのはモバイル部門を担う「ソニーモバイルコミュニケーションズ・ルス」のみで、テレビやカメラ、オーディオ機器、PlayStationなどを扱う「ソニーエレクトロニクス」は法人として存続しています。ただし、こちらも新規販売や主要事業はすでに停止しており、事実上の活動縮小状態です。

ロシアにおけるXperiaの存在はこれで完全に幕を下ろすことになりますが、ソニーとしてのブランドは他製品分野でわずかに残る形となりました。今後、現地ユーザーは非公式サポートや海外経由のアップデートに頼らざるを得ない状況が続きそうです。

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