
クアルコムの次世代フラッグシップチップセット「Snapdragon 8 Elite Gen 2」に関する新たな情報が浮上しました。正式発表は2025年9月と見られていますが、それに先駆け、仕様に関する詳細な噂が海外SNSなどで拡散されています。今回の情報によれば、製造はTSMCの第3世代3nmプロセスを採用し、グラフィック性能やAI処理能力の大幅な向上が期待されています。
CPU構成は「2+6」、新世代コアを採用

今回伝えられたところによると、Snapdragon 8 Elite Gen 2(型番SM8850)は、従来モデルと同じ「2+6」のCPUクラスター構成を維持する見込みです。ただし、プロセッサコアには新型の「Pegasus」コアが採用され、パフォーマンスコアは最大5.00GHzで駆動するとされています。従来モデルに比べ、クロック周波数の向上とアーキテクチャの刷新によって、さらなる処理性能アップが見込まれます。
グラフィック性能も大幅強化 Adreno 840 GPUを搭載
グラフィック部には新たに「Adreno 840」GPUが搭載され、AnTuTuベンチマークにおいて、従来のSnapdragon 8 Elite搭載機種に比べ最大40.7%高いスコアを記録するとのことです。このことからも、CPU・GPUともに総合的な性能向上が進んでいることがうかがえます。
AI性能が飛躍的に向上 NPUは100TOPSに
注目すべきはAI処理能力の向上です。新型NPU(ニューラルプロセッシングユニット)は、1秒間に100兆回の演算(100TOPS)を実現する見込みで、これは現在の「Snapdragon X Elite」のNPU(45TOPS)の2倍以上にあたります。今後の生成AIや高負荷のAIアプリケーションに向けた強力な基盤となるでしょう。
また、独立キャッシュサイズも強化され、16MBに拡張。さらに全体のL2キャッシュも32MBに増量されると報じられています。こうした内部設計の進化が、性能面の大幅な底上げにつながっているようです。
正式発表に向けて期待高まる
今回の情報は、これまでも数々のリークを発信してきたDigital Chat Stationによるものですが、現時点ではあくまで噂の域を出ません。9月の正式発表時には、今回伝えられた仕様と異なる可能性もあるため、続報に注目したいところです。
クアルコムの次世代チップがどこまで進化を遂げるのか、スマートフォン市場全体に与えるインパクトも含め、今後の動向がますます楽しみです。