
RAM Plusがさらに進化
Samsungが独自に提供している仮想RAM機能「RAM Plus」が、次期ソフトウェアアップデート「One UI 8」でさらにパワーアップする見通しです。
Android関連情報サイトSamMobileが伝えたところによると、One UI 8ではRAM Plusの上限が拡張され、より多くの仮想メモリを利用できるようになる可能性があるとのことです。
RAM Plusは、スマートフォンの内蔵ストレージの一部を仮想メモリとして使用し、本体の物理RAMを補完する仕組みです。これにより、限られたRAM容量でもバックグラウンドアプリをより多く保持できるなど、操作性の向上が期待されています。
最大12GBの仮想RAMが選択可能に
現行のOne UI 7では、RAM Plusとして2GB、4GB、8GBのいずれかを選択できる仕様となっています。しかし、One UI 8では新たに12GBという選択肢が追加される見込みです。
仮想RAMの容量が増えれば、より多くのアプリをバックグラウンドで動かしてもパフォーマンスの低下を抑えることができます。近年のスマートフォンアプリは、たとえ画面上では閉じているように見えても、裏側で動作を続けることが一般的です。このため、十分なメモリ確保が快適な操作体験に直結するのです。
Samsungは、端末内蔵ストレージを活用することで仮想RAMを構成しており、ストレージ容量に余裕があるユーザーにとっては、さらに魅力的な機能となりそうです。
Galaxy S25シリーズでの不満にも対応?
Galaxy S25シリーズでは、特に「Galaxy S25 Ultra」が前モデルと同じ12GBのRAMを搭載していたことに対し、一部から「世代間での進化が感じられない」との指摘がありました。
物理RAMに変化がない中で、仮想RAMの拡張により、実質的な性能向上を狙う意図があるのかもしれません。
One UI 8の正式リリースはまだ先に
なお、One UI 8の正式リリース時期については現時点では明らかになっていません。現在、One UI 7がようやく多くのGalaxy端末に行き渡りつつある段階です。
ただ、One UI 8は大規模なアップデートではなく、今回のRAM Plus強化のような機能改善を中心とした小規模な更新になると見られています。
Samsungがどのモデルにどのような対応を施すのか、今後の続報に注目が集まります。