
1インチセンサーの新星「OV50X」がスマホカメラの常識を塗り替えるか
イメージセンサーの開発で知られるOmniVisionが、スマートフォン向けの次世代センサー「OV50X」を発表しました。1インチ・5,000万画素というハイエンド仕様に加え、夜景撮影や動画性能に特化した設計で、特にカメラ性能に注力しているXiaomiの次期フラッグシップ機に採用される可能性が高まっています。
これまでXiaomiは、Xiaomi 15 Ultraなどのハイエンドモデルでソニー製センサーをメインカメラに採用してきましたが、OV50Xの登場により、初めてメインセンサーをOmniVision製に切り替える可能性が浮上しています。
革新的スペックが語る「プロ仕様」への進化

OV50Xは、単なる高画素センサーではありません。OmniVision独自の「PureCelPlus-S」積層技術を用いたこのセンサーは、以下のような仕様を備えています:
- 1インチ光学フォーマット、1.6μmの大型ピクセル
- 50メガピクセルの解像度
- シングルショットで最大110dBのHDRを実現
- 4セルビニングによる12.5MP出力で最大180fpsの連写対応
- 8K対応の高品位な動画撮影
- 100%カバーのクアッドフェーズAFで超高速なピント合わせ
- TheiaCel™技術によるダイナミックレンジの革新
特に、ハイライトと暗部を同時に鮮明に描写できるHDR性能は、スマートフォン写真の最大の課題を解消する技術として注目されています。
Xiaomiと相性抜群のハードウェア
カメラにこだわりを持つXiaomiは、Leicaとの提携をはじめ、常にモバイル撮影の限界を押し広げてきました。OV50Xのような革新的なセンサーは、Xiaomiの「コンパクトでプロフェッショナルな撮影体験」という方向性と非常に相性が良いと言えるでしょう。
これまでもXiaomiは、1インチセンサーを積極的にフラッグシップ機に採用してきました。OV50Xはその流れを汲みながら、さらに次のステージへとカメラ性能を進化させる可能性を秘めています。
Xiaomi 16シリーズか、次世代MIXに搭載か?
OmniVisionによると、OV50Xは2025年第3四半期に量産体制に入る予定です。Xiaomiは常に最新のカメラ技術をいち早く採用してきた実績があり、このセンサーも早ければXiaomi 16シリーズや次世代のMIXシリーズといったハイエンドモデルに搭載される可能性が高いと見られます。
今後、Xiaomiがこのセンサーを正式に採用するのか、そしてソニー製センサーからの転換がどのようなカメラ体験をもたらすのか、注目が集まります。Xiaomiの画像処理技術とOV50Xという強力なハードウェアが組み合わされば、スマートフォンカメラの新たな金字塔となるかもしれません。