サムスン「Galaxy S25」シリーズ、発売直後の好調から一転 ― 第2四半期で販売急減、業績に大打撃

サムスンが今年初めに投入したフラッグシップモデル「Galaxy S25」シリーズが、当初の期待を裏切る形となっています。発売直後は順調なスタートを切ったものの、2025年第2四半期には販売が急減し、同社の業績を大きく押し下げる一因となりました。

想定外の販売失速、利益も大幅に下振れ

サムスンが発表した2025年第2四半期の決算によると、同社の営業利益は市場予想を大きく下回る結果となり、一部メディアでは「業績ショック」とまで表現されています。特に注目されたのが、主力製品である「Galaxy S25」シリーズの販売状況です。

「Galaxy S25」「S25 Ultra」、さらに薄型デザインで投入された「S25 Edge」は、発表時には大きな注目を集め、販売も好調な滑り出しを見せていました。しかし、その勢いは数週間で急失速。韓国経済新聞の報道によれば、特にEdgeモデルの売上は「想定よりも薄い結果」に終わったようで、関係筋によると生産調整も行われた可能性があるとのことです。

前モデルよりも低調、インドを除き各地域で販売減

例年、フラッグシップスマートフォンは発売から3か月間で大きな売上を記録するのが通例ですが、S25シリーズはその期待に応えられませんでした。S25、S25 Ultraともに、前年のS24シリーズよりも米国をはじめとした主要市場で販売台数が下回り、特に第2四半期の数値は深刻なものとなっています。唯一、インド市場だけが例外的に健闘したとのことですが、全体としては不調が目立つ結果に。

この販売低迷により、サムスンのモバイル部門の収益性は大きく低下しました。

半導体や家電にも逆風、広がる業績不安

スマートフォンだけでなく、サムスンの業績を苦しめているのは半導体事業の不振も大きな要因です。主力であるファウンドリー部門では大口顧客の確保に苦戦し、高性能メモリの供給遅延も影響。さらに、世界的な景気減速、物流コストの上昇、新たな関税の導入などが、家電やテレビ事業を含めた全体の利益を圧迫しています。

巻き返しなるか、折りたたみ新機種と次世代チップに期待

S25シリーズの市場反応は、サムスンにとって明確な警鐘となったと言えそうです。複雑化する世界経済と競争環境の中で、同社は今後の戦略の見直しを迫られています。

現在サムスンは、2025年後半に控える折りたたみスマートフォンの新機種や、次世代半導体技術への投資によって再起を図ろうとしています。フラッグシップモデルの苦戦を乗り越え、再び勢いを取り戻せるか注目が集まります。

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GalaxyGalaxy S25シリーズ
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