Snapdragon 8s Gen 4、先代フラッグシップチップを上回る性能を発揮

クアルコムの新型チップセット「Snapdragon 8s Gen 4」が、早くも注目を集めています。
先週発表されたばかりのこのチップは、まだ市販スマートフォンには搭載されていませんが、クアルコムのリファレンスデザイン機(QRD)を用いたベンチマーク結果が公開され、その性能が明らかになってきました。


CPU性能は前世代フラッグシップに肉薄

中国のテック系メディア「Geekerwan」によると、Snapdragon 8s Gen 4はシングルコアで2,263点、マルチコアで7,414点というスコアを記録しました。これは、昨年のフラッグシップSoC「Snapdragon 8 Gen 3」を搭載したXiaomi 14(シングル:2,213点/マルチ:7,454点)と非常に近い数値です。

さらに興味深いのは、8s Gen 4がSnapdragon 8 Gen 3を搭載した一部の市販スマホをCPU性能で上回る場面が見られたこと。フラッグシップ級の処理能力を持ちながら、より手頃な価格帯のモデルに採用される可能性がある点も、ユーザーにとっては魅力的なポイントとなりそうです。


GPU性能でもわずかにリード

グラフィックス性能の比較では、「3DMark Steel Nomad Light」テストで8s Gen 4が僅差で8 Gen 3を上回る結果に。より高負荷な「WildLife Extreme」テストでは、スコアが8s Gen 4:5,100、8 Gen 3:5,214と、わずかに劣る結果となりましたが、ゲームプレイ時の実測では、異なる傾向も見られました。

たとえば『原神』や『崩壊3rd』といった負荷の高いゲームでは、8s Gen 4がわずかに高いフレームレートを維持し、フレームドロップも少なく、消費電力も抑えられていたとのこと。これはゲーミング性能における安定性と効率の高さを示しています。


ベストケースとはいえ、性能面での信頼感あり

なお、今回のベンチマーク結果は、あくまで最適化されたクアルコムのリファレンス機での計測であり、実際の市販端末では若干の差異が出る可能性があります。一方、比較対象となったSnapdragon 8 Gen 3搭載機はすべて市販モデルであるため、それを踏まえても8s Gen 4の実力は評価に値します。


Snapdragon 8s Gen 4は、フラッグシップモデルにこだわらないユーザーにとって、性能と価格のバランスが取れた“狙い目チップ”になる可能性があります。今後、このチップを搭載した製品が登場することで、スマートフォン市場のミッド〜ハイレンジ帯に新たな風が吹き込まれるかもしれません。今後の各メーカーの動きに注目です。

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