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2025年2月13日、GoogleがAndroid 16 Beta 2をPixelデバイス向けに配信開始しました。今回のアップデートは「インクリメンタル・ベータ版(段階的な品質向上を図るリリース)」と位置づけられており、さまざまな機能改善が行われています。特にメディアやカメラ機能、テレビ向けのAPI、システム設定のカスタマイズなどに注目が集まっています。
プロフェッショナル向けカメラ機能がさらに充実
Android 16ではプロフェッショナルカメラユーザー向けのサポートが強化されており、写真・動画撮影の自由度が大幅に向上しました。主な新機能は以下の通りです。
- ハイブリッド自動露出(Hybrid auto-exposure)
カメラアプリが露出設定の一部を手動で調整しつつ、残りは自動露出アルゴリズムに任せることが可能に。より細かな露出調整が実現します。 - 色温度と色相(Tint)の精密な調整
プロフェッショナルな動画撮影アプリに最適。より正確なカラーバランスを実現します。 - モーションフォト撮影が簡単に
新しいIntentアクションにより、動きのある写真の撮影がより手軽になります。 - UltraHDR画像のHEICフォーマット対応
AVIF形式でのUltraHDR対応も進行中です。これにより、より鮮明でダイナミックな写真を保存できます。
テレビ向けの新しいAPIで映像体験が向上
Android 16ではテレビ向けの標準化されたAPIも追加され、音声や映像プロファイル、ハードウェア関連設定へのアクセスが可能になります。これにより、シーンに応じた最適な視聴体験が実現します。
- 映画視聴モード
映画は広いダイナミックレンジでマスタリングされることが多いため、色の正確さが重視されるプロファイルが最適です。 - スポーツ観戦モード
スポーツイベントは比較的狭いダイナミックレンジでマスタリングされることが多く、日中の明るい環境で視聴することを想定して、明るさを優先するプロファイルが推奨されます。 - ゲームモード
インタラクティブなコンテンツでは処理遅延を最小限に抑え、フレームレートを向上させるプロファイルが重要です。そのため、ほとんどのテレビがゲームプロファイルを標準装備しています。
その他の新機能と改善点
- 地域設定で単位のカスタマイズが可能に
設定画面から「地域設定」を開き、温度や距離の単位を自分好みにカスタマイズできます。 - ライブ壁紙の作成が簡単に
新しいコンテンツAPIにより、開発者はカスタムライブ壁紙をより簡単に作成できます。 - CPU・GPUリソースの利用状況を把握する新API
リソースを多く消費するゲームやアプリは、CPUやGPUのリソース状況をリアルタイムで確認できるようになり、パフォーマンスの最適化とバッテリー寿命の改善が期待されます。
対応デバイスと入手方法
Android 16 Beta 2は以下のPixelデバイスで利用可能です。最新の2025年2月セキュリティパッチも適用されています。
対応機種一覧:
Pixel 6、Pixel 6 Pro、Pixel 6a、Pixel 7、Pixel 7 Pro、Pixel 7a、Pixel Tablet、Pixel Fold、Pixel 8、Pixel 8 Pro、Pixel 8a、Pixel 9、Pixel 9 Pro、Pixel 9 Pro XL、Pixel Pro Fold、Android Emulator
フィードバック方法:
PixelデバイスにインストールされているAndroid Beta Feedbackアプリから、またはクイック設定パネルからGoogle Issue Trackerへ直接バグを報告できます。また、RedditのAndroid Betaコミュニティでもフィードバックを共有可能です。