
サムスンが次期フォルダブルスマートフォンに関するティザー動画を公開し、その内容が話題を呼んでいます。注目すべきは「Ultra」というキーワードが複数回登場している点。これにより、従来の「Galaxy Z Fold 7」ではなく「Galaxy Z Fold 7 Ultra」という新たな名称、あるいは上位モデルの存在が浮上しています。
「Ultra体験」を強調したティザー内容
公開されたティザーでは、本のように開閉するフォルダブル端末のシルエットが映し出され、詳細なデザインは伏せられたままです。しかし、サムスンはその中で「Ultra体験」という言葉を繰り返し強調しており、次のようなコメントを添えています。
「長年にわたり、ユーザーからはより大きな画面、より優れたカメラ、そして新たな創造・接続手段が求められてきました。私たちは、単なるスペック向上にとどまらない、“Ultra体験”を、よりコンパクトで持ち運びやすい形で提供します。」
この「Ultra体験」という表現は、従来のFoldシリーズとは一線を画すハイエンドモデルの登場を予感させるものです。
より大きなディスプレイとAI統合も示唆
ティザー内では、従来モデルよりも大きなディスプレイを備えることも仄めかされています。これは、メインディスプレイおよびカバーディスプレイの両方に該当する可能性が高く、実際にそうであれば、作業性や視認性の大幅な向上が期待されます。
さらにサムスンは次のようにも述べています。
「業界をリードするハードウェア、最先端のパフォーマンス、そしてフォルダブルに最適化されたAIとのシームレスな統合。それが“Galaxy Ultra”にユーザーが期待する体験です。」
このコメントからも、「Galaxy Z Fold 7 Ultra」というネーミングの可能性は否定できません。Fold 7とFold 7 Ultraの2モデル同時展開という線も現実味を帯びてきました。
発表は7月上旬が有力、Z Flip 7やFEモデルも登場へ
現時点では正式な発表はありませんが、次回のGalaxy Unpackedイベントは7月上旬に開催される見込みです。この場で「Galaxy Z Fold 7(Ultra)」「Galaxy Z Flip 7」「Galaxy Z Flip FE(Fan Edition)」が一挙に披露される可能性が高まっています。
なお、サムスン初となるトライフォルド(3つ折り)スマートフォンも年内に登場すると噂されており、こちらは韓国と中国に限定展開される見込みです。
新たな“Ultra”時代の幕開けとなるか
今回のティザーは、単なる名称変更にとどまらず、フォルダブル市場における新たなプレミアム戦略の布石と見ることもできます。「Galaxy Ultra」の名にふさわしい体験がどこまで実現されているのか、正式発表に大きな注目が集まります。