2025年の準ハイエンド向けチップセット「Snapdragon 8s Elite」の詳細が判明

Qualcommが新たに投入する予定の「Snapdragon 8s Elite (SM8735)」について、興味深い情報が続々と明らかになっています。この新型チップセットは、ハイエンドとミッドレンジの中間を担う存在として登場する予定で、手頃な価格でありながらフラッグシップに匹敵するパフォーマンスを実現すると期待されています。


ハイエンドに迫る性能

信頼性の高い情報源として知られるDigital Chat Stationによると、Snapdragon 8s EliteはAnTuTuベンチマークで約200万点を記録する性能を持つとされています。このスコアは、Snapdragon 8 Gen 3を搭載したデバイスに近いもので、ミッドレンジの枠を超えた高性能さがうかがえます。ただし、完全に肩を並べるわけではなく、若干の性能差が見られるようです。


Oryonコアは非搭載、従来型のアーキテクチャを採用

Snapdragon 8 Eliteに導入されたQualcomm独自の「Oryonコア」は、この8s Eliteには搭載されません。その代わりに、Cortex-X4プライムコアA720効率コアを組み合わせた従来型のCPUアーキテクチャが採用されています。この構成は、Snapdragon 8 Gen 3に近い性能を実現する一方で、消費電力の最適化やコスト削減が図られています。


GPU性能のトレードオフ

GPU性能に関しては、Snapdragon 8 Gen 3に比べて若干の性能低下が予想されています。しかし、これも電力効率を重視した戦略的な妥協と見られ、価格を抑えつつバッテリー持続時間の向上を図るというミッドレンジの特性に合致しています。


Xiaomiや他メーカーへの搭載が期待

このSM8735チップセットは、すでにXiaomiのHyperOS内でその存在が確認されています。今後登場する「Redmi Turbo 4 Pro」や「Redmi K90」などのデバイスに搭載される可能性が高いとされています。また、HonoriQOOOppoといったメーカーも、このチップセットを採用した超薄型でカメラ性能に特化したスマートフォンを開発中と噂されています。これらのデバイスは2025年4月頃に発売されると見込まれており、Snapdragon 8s Eliteの発表も3月から4月にかけて行われる可能性があります。


ミッドレンジ市場に革命を起こす存在

Snapdragon 8s Eliteの登場は、ミッドレンジ市場における競争を一層激化させると予想されます。これにより、メーカー各社はさらに高性能かつ多機能なデバイスをより魅力的な価格で提供する必要に迫られるでしょう。ユーザーにとっては、プレミアム価格帯に手が届かなくても、十分に満足できる性能と機能を備えたデバイスが手に入るチャンスが広がります。


まとめ

QualcommのSnapdragon 8s Eliteは、価格性能比の高さとバランスの取れた設計で、多くのユーザーにとって魅力的な選択肢となりそうです。ハイエンドデバイスとミッドレンジの隙間を埋めるこのチップセットが、どのような革新をもたらすのか、今後の展開に注目です!

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