クアルコムの次世代チップ、と言えば来年の大半のハイエンドモデルに搭載されることとなる最上位チップ、Snapdragon 898 (仮称)が話題の中心。
しかし今回、同社の次世代ミッドレンジ向けチップについて興味深い最新情報がリークされていました。
144Hz対応のSM6375=Snapdragon 695?
ドイツメディア、WinFutureが伝えたもので、これによるとクアルコムは現在、SM6375という型番のチップセットを開発中とのこと。
同社の600番台チップで最新・最上位のものはXperia 10 IIIやAQUOS sense5Gなどに搭載のSnapdragon 690で、同チップセットの型番はSM6350。
つまり、今回のSM6375はSnapdragon 690の後継、あるいは上位チップということになり、Snapdragon 695あるいは695Gとなる可能性が高い模様です。
また、このSM6375は144Hzリフレッシュレートに対応とのことで、これはスナドラ600番台では初、ということになります。(SD690は120Hz対応)
なお、SM6350には以下の4つのバリエーションがあり、それぞれ搭載CPUが異なるとのこと:
- 4x Gold cores at 2.1GHz + 4x Silver cores 1.8GHz
- 4x Gold cores at 2.2GHz + 4x Silver cores 2.0GHz
- 4x Gold cores at 2.3GHz + 4x Silver cores 2.1GHz
- 4x Gold cores at 2.5GHz + 4x Silver cores 2.2GHz
よって、Snapdragon 630番台のように同じベースでも細かくチップ名が分かれる可能性がありそうです。
ちなみにSD690のコアは2.0GHz x 2と1.7GHz x 6という組み合わせなので、クロックスピードからして上の4バリエーションのいずれもSD690より高性能となることは間違いなさそうです。
もう一つのSD600番台、クアルコムSM6225も
また、上のチップとは別にクアルコムがSM6225というチップも開発中であることが明らかにされており、これは型番からするとSnapdragon 690の格下チップになる可能性が高そう。
なお、同チップについてCPUやGPU情報はまだ不明ですが、90Hz駆動対応で対応ディスプレイ解像度はFHD+になるようです。
ちなみにこれら2つのチップセット、Qualcomm SM6375およびQualcomm SM6225はいずれもTSMCが製造とのことですがノードサイズは不明。
ただ、今回発見された情報は少なくとも2ヶ月前のものと言われているため、すでに製造段階になる可能性もあり、今年中に発表・発売される可能性が高いようです。
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