ソニーの最新ミッドレンジモデル「Xperia 10 VI」。
同モデルのドコモ版の価格および発売日が確定しました。
これによると、ドコモ版Xperia 10 VI SO-52Eの価格は74,140円(税込)、発売日は7月5日。
同キャリアの前モデル、Xperia 10 Vの本体価格は79,860円だったので、これと比べると5千円以上の価格引き下げという事になります。
これ、価格が下がったこと自体は歓迎すべきことなのですが、見方によっては実に意味不明な価格設定。
というのも、昨年のXperia 10 Vは一昨年のXperia 10 VIから搭載チップ据え置きで、他のスペックでも大きな進化もなかったのにもかかわらず、価格は64,152円→79,860円と大幅にアップ。
チップセット据え置きなのに前モデルから価格大幅引き上げとなったXperia 10 V。
チップセットがアップグレードされているのに価格が引き下げとなったXperia 10 VI。
どういった基準で価格設定をしているのか、首をかしげてしまいます。
また、為替レートの変動を勘案すると、この価格設定は「さらに」意味不明になります。
Xperiaに限ったことではないかもしれませんが、キャリア版のスマートフォンの端末価格設定はある意味ブラックボックスで、コストベースというよりは、キャリアの「売りたい機種」「売りたくない機種」といった意図が大きく働いているような気がします。
コメント
こういった「キャリアが売りたい端末は安めに設定する」といった調整があるからソニーもXperia 1 VIで直販のSIMフリーモデルに重きを置いた販売手法へ転換させたのかもしれません。
こういったキャリアのやり方は今回が初めてでは無く、NTTドコモも過去にGALAXY S4とXperia Aを看板商品として販売するツートップ戦略を打ち出し、当時はiPhoneをラインナップしていないのにもかかわらず、他キャリアを抑えてこの2機種が大ヒットしたため、一見好調かと思われました。
しかし、トドメを刺すかの如く、ツートップ戦略で看板商品に挙げられなかった他のスマホが売れなくなってしまい、結果的にNECとパナソニックがモバイル事業から撤退する事態に発展してしまいました。
このままだと売れない機種は(価格や割引等で)救済されずに排除され、そのうち大手キャリアの販売機種がiPhoneとGalaxyのみの寡占状態になってしまいそうです…
キャリアモデルって誰のためのもの?
キャリアが利鞘を稼ぐもの。
ドコモこの価格に就いてとの記載ですが、irumoの影響で通信費で稼げなくなった影響で国内最高額を更新し続けるドコモ価格。
総務省様はこういうとこを早く規制してください。