Xperia 10 VI、CPU性能は10 Vから4割アップもGPU性能は若干退化

ソニーモバイルの2024年最新ミッドレンジモデル、Xperia 10 VI。

2世代ぶりにチップセットがSnapdragon 695→Snapdragon 6 Gen 1に変更となり、昨年のXperia 10 Vよりは前評判は良いという印象です。

さて、そんなXperia 10 VIですが、海外ではすでに発売済みの国・地域も多く、Xperia 10 Vとベンチマークスコアを比較してみたところ、少し意外な事実が判明しました。

Xperia 10 VI、CPU性能は順当進化もGPUは若干退化

以下はXperia 10 VIとXperia 10 VのGeekbench 6.0におけるベンチマークスコア比較:

平均するとXperia 10 VIのマルチコアは2800ポイント台後半、Xperia 10 Vは2000ポイント台後半なので、 V→VIで約4割ベンチマークスコアが向上していることが分かります。

ただ、シングルコアのスコアアップは1割未満なので、全体としては順当なCPU性能進化、といったところでしょうか。

ところが、GPU性能を計測するGeekbench Computeの方を比較すると↓

OpenCLの平均スコアを比較すると、Xperia 10 VIは1300ポイント台前半なのに対し、10 Vは1300ポイント台後半。

つまり、Snapdragon 6 Gen 1搭載のXperia 10 VIが旧型チップセット、Snapdragon 695搭載のXperia 10 VよりもGPU性能においては若干劣る、ということに。

もちろんベンチマークスコアは一つの目安で実使用での性能を正確に反映するものとは限りませんが、仮に両モデルのスコアが同程度だとしても、10 V→10 VIでグラフィック処理性能にほとんど違いがないというのは少しショック。

ちなみに、Snapdragon 695とSnapdragon 6 Gen 1ではファウンドリが異なり、前者はTSMCで後者はサムスン。

この違いがこのGPU性能に影響しているのか不明ですが、Xperia 10 VIを購入予定の方は、グラフィック性能については前モデル(前々モデルもですが)からの大きな性能向上は期待しない方がよさそうです。

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