Android 14の電池持ち向上のカラクリ判明、コールドスタートとバックグラウンド動作を大幅削減

Googleの2023年最新OS、Android 14。

国内では今のところアップデートが提供済みなのはPixelスマートフォンのみですが、このAndroid 14、提供直後から発熱が少なくなった、バッテリー消費が減ったという声が数多く聞かれます。
(特にPixel 7、6シリーズでの報告が多いという印象)

そんな中、GoogleのAndroid開発統括者から、このAndroid 14での改良点について興味深い説明が得られました。

Androidの開発を統括するグーグルのエンジニアリング担当副社長デイブ・バーク氏がYoutubeのAndroid Developersチャンネルでのインタビューで明らかにしたもの。

まず、同氏によると「Android 14ではバックグラウンド・アプリのCPUアクティビティを減らすために大量の作業を行い、その結果、コールド・スタートが30%減少した」とのこと。

「コールドスタート」とは、実行する前にフラッシュメモリ(ストレージ)からコードページを読み出し、メモリに読み込む作業のことで、要はアプリをゼロから再起動させるということです。

一方、コールドスタートを減らすということは、キャッシュプロセス(RAMにあるプロセス)の数を増やして、ウォームスタートを増やすということに。

しかし、そのためにキャッシュされたプロセスの数が多すぎて、CPUアクティビティをより多く使用し始め、バッテリーを消費し始めるというマイナス点が浮上することになります。

そこで、繰り返されるブロードキャストを折りたたみ、アプリがキャッシュ状態から解放された後のためにキューに入れることで、コールドスタートが30%増加させながらもバックグラウンド・アクティビティを50%削減することに成功したとのことです。

つまり、Android 14ではバックグラウンドアプリがキルされる状況を大幅に減らしながらも、ソニ一方でバックグラウンドでのそれらのアプリのアクティビティーも大幅に削減。
そしてそれが全体的なバッテリー持ちの向上につながっている
、ということ。

ちなみに、Android 14へアップデートをしたPixelユーザーからは一部でアプリの切り替えが遅くなった、一瞬ブラックアウトするといった報告が散見されます。

また、ここ最近では一部アプリ(純正アプリを含む)でスクロールの際の動作がカクつく、といった報告もよく見られます。

ひょっとするとこれらも今回の変更点と関係があるのでしょうか。

ソース

Androidスマホ全般Google Pixel
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