先日、シャオミが国内向けリリースを発表したXiaomi 13TとXiaomi 13T Pro。
最大の違いはチップセットで、13Tは「MediaTek Dimensity 8200-Ultra」を、13T Pro「MediaTek Dimensity 9200+」を搭載となっており、両者のベンチマーク上のスコア差は1.5倍程度となっています。
一方、この13Tと13T Pro、カメラ周りの仕様は完全に同じ。
それにも拘らず、今回、両者のカメラ評価にかなりの差があることが判明しました。
以下はDXOMarkによるXiaomi 13Tのカメラ評価。
そして以下はXiaomi 13T Proの評価。
ご覧のように、両モデルは同じカメラ・ハードウェアを搭載しているのにも関わらず、総合評価で8ポイントも差が出ており、これはランキングでは24位もの差となっています。
過去のGalaxy Sシリーズなどで、Snapdragon版とExynos版とで同一カメラ搭載にもかかわらずスコアが若干異なる、というケースはありましたが、8ポイントも差が出るというのは前例がないように思えます。
このレアな現象、DXOMarkも記事内で言及しており:
With an overall Camera score of 131, the Xiaomi 13T Pro ranked 8 points higher than the Xiaomi 13T, even though both phones are equipped with the same camera hardware. The differences in image quality were particularly visible in color rendering, in terms of white balance and skin tone rendering.
両機種とも同じカメラハードウェアを搭載しているにもかかわらず、カメラ総合スコアは131点で、Xiaomi 13T Proの方が8点高かった。
画質の違いは、特にホワイトバランスと肌色のレンダリングというカラーレンダリングにおいて顕著だった。
要は、カラーレンダリング性能の違い、つまり光源の色再現性能に違いがある、ということ。
どのスマホのカメラでも、撮影された画像はソフトウェアによる処理が行われます。
が、Xiaomi 13Tと13 T Proではチップセットの性能がこの処理に違いをもたらしている、という解釈で良いのではないかと思います。
なお、ここでレビューされているのはおそらく欧州版のXiaomi 13T/13T ProでいずれもLeica監修カメラを搭載しています。
一方、国内展開される両モデルはいずれも「Leicaなし」バージョン。
このLeicaあり・なしでどの程度画質に差が出るのかはまだ未知数ですが、さらにLeicaなしバージョンでも同じように13Tと13T Proでどの程度このカラーレンダリング性能に差が出るのか、というのも気になるところです。
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