海外では例年よりも早いペースで展開が進んでいるSnapdragon 8 Gen2搭載機機種。
一方、国内では同チップ搭載モデルは未展開で、国内ハイエンド市場ではXperia 1 IVとXperia 5 IV「売れ筋」であることは確か。また、2月1日には5 IVの国内SIMフリー版も発売となります。
というわけで、国内市場では当分の間はこのXperia 1 IV/5 IVが「主力ハイエンド」の座に居座ることになりそうです。
ただ、今回はあえて現在これらのモデルの購入は様子見をした方が良い理由、というのを紹介したいと思います。
ベンチマーク性能は約3割の向上
この次世代Xperia、Xperia 1 V/5 Vについてほぼ確実なのはSnapdragon 8 Gen2を搭載する、ということ。
一方、以下は現行、SD8Gen1搭載のXperia 1 IVおよび5 IVの最新ベンチマークスコア:
1 IV/5 IVはSD8Gen1搭載機の中でもベンチマークスコアは低めで、マルチコアの平均は3300ポイント前後といったところでしょうか。
一方、以下は最新のSnapdragon 8 Gen2搭載機のベンチマークスコア:
マルチコアの平均は4600〜4700ポイントといったところ。
もちろん、同一チップ搭載でも機種によってベンチマークスコアにばらつきが出ることもあるので、Xperia 1 V/5 Vの最終的なスコアがどの程度になるのかは不明です。
ただ、控えめに見積もってもGeekbenchのマルチコアで4500〜5000程度のスコアとなることはほぼ間違いなく、これでもXperia 1 V/5Vの性能はSD8Gen1搭載の前モデル(1 IV/5 IV)からは約3割の向上ということになります。
Xperia 1 IV→1 VはXperia XZ3→Xperia 1以来の大幅性能アップ
ちなみに、以前、SD8Gen1→SD8Gen2のベンチマーク進化の伸びは4世代ぶりの大きさ、という件についてお伝えしました。
これは過去のXperiaフラッグシップでいうと、SD845搭載のXperia XZ3→SD855搭載のXperia 1以来の大幅な性能進化ということになります。
つまり、Xperia 1 IV/5 IVはSD8Gen1搭載機の中でも比較的性能が低く、さらに次世代モデルの性能向上幅は久しぶりの大幅なものになる、ということ。
また、噂ではXperia 1 Vはチップセット以外でのスペックの進化は乏しいながら、価格は前モデルから下がる、とも言われており、もしこれが事実であれば今Xperia 1 IVを買う理由というのはほぼゼロ。
もちろん、Xperia 1 Vや5 Vについての確実性の高い情報はまだほとんど皆無なので、実際の性能やスペックがいまいち、また、価格が逆にアップという可能性もあります。
ただ、仮にそうであっても、その時はおそらくさらに安くなっているであろうXperia 1 IV/5 IVの購入を再検討しても遅くはないと思います。
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