スマートフォンのカメラ性能評価で知られるDXOMark。
同サイトがソニーの2022年ミッドレンジXperia、Xperia 10 IVのカメラ評価を掲載していました。
(ハイエンドのXperia 1 IVは未評価なのになぜミッドレンジのXperia 10 IVの評価が先にされたのかは不明)
総合評価ポイントは63ポイント。これだけでもかなり低いスコア、という事が分かると思います。
特に静止画の評価は低く、さらにその中でもフォーカスと望遠の評価についてはかなり絶望的。
長所
低ダイナミックシーンでの肌色は一般的に良好。
屋外で撮影した写真のディテールレベルがかなり高い。
屋内・屋外を問わず、写真・動画ともにノイズがかなり抑えられている。
短所
あらゆる条件下で目に見えるクリッピング、および写真とビデオでの非常に限られたHDR機能。
オートフォーカスが安定しない。ビデオでは、時々目に見えるフォーカスポンピングが発生し、オートフォーカスが反応しないことがある。
動きのあるシーンで頻繁に目に見えるゴーストが発生する。
被写体周辺の深度推定に問題がある。
手ぶれ補正が不安定で、ドリフトやフレームシフトが目に付くことがある。
同価格のPixel 6aの評価は「2倍」!
このXperia 5 IVは国内ではドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの4キャリアだけでなく、複数のMVNOからもSIMフリー機として展開されており、価格はマチマチですが平均5万円前後、といったところ。
よって、この機種をハイエンドモデルのカメラと比較するのはフェアではありません。
一方、このXperia 10 IVと同じ価格帯で購入可能な機種として人気を集めているのがPixel 6シリーズの廉価版モデル、Pixel 6a。(公式ストア価格 53,900円)
そして同モデルのDXOMarkにおけるカメラ評価は:
元々カメラ評価の高いPixelシリーズですが、廉価版のPixel 6aはXperia 10 IVと同価格帯にもかかわらず、Pixel 6aの評価スコアはXperia 10 IVの約2倍、ということに。
DXOMarkの「カメラ評価の評価」についてはいろいろな意見がありますが、それでもさすがにここまで評価に差がついている、というのはやはり「実力」でもかなりの差があると言わざるえません。
ちなみにXperia 10 IVのカメラ評価は過去のXperia 10シリーズと比べるとかなり向上しているという印象。それでもこれだけの差がついてしまう、というのは少しショックです。
すでに知ってたよ、そんなこと、という方も多いとは思いますが、改めてミッドレンジでそこそこの良い写真が撮れる機種が欲しい、という方はXperia 10 IVは避けてPixel 6aを購入した方が賢明だと思います。
ソース: DXOMark
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