ソニーモバイルの昨年のフラッグシップ、Xperia 1 III。
型落ちモデルでXperia 1 IVと比べると手ごろな値段ということもあり、まだ国内でもそこそこの売れ行きという印象です。
が、今回、このXperia 1 IIIでハードウェア関連のちょっと気になるトラブル報告が上がっていることが判明しました。
Xperia 1 IVで電池膨張による背面パネル剥離が「再来」?
きっかけは海外フォラム、Reddit上のこちらの投稿:
このユーザーはまだXperia 1 IIIを使い始めて10か月ほどなのにもかかわらず、バックパネルが浮いてきたとのこと。
原因についてはバッテリーの膨張によるものであると推測しています。
Xperiaでは過去モデル、特にXperia Z3/Z3 Compactではバッテリー膨張によるバックパネルの剥がれが問題になったことがあります。
ただ、それ以降の世代のXperia、特に過去数年のXperiaに関してはいたわり充電のお陰?か、同様の問題はほとんど見かけなくなりました。(期近ではPixel 4シリーズで同様の問題が発生したことがありますが)
そのため、このXperia 1 IIIユーザーの報告についても最初は「まさか」と思ったのですが、念のため国内での事例を調べてみたところ複数の動揺と思われる症状が報告されていることが判明:
国内のTwitter上の事例だけで少なくとも4件。
いずれの症例でも端末の真ん中から少し下ぐらいの背面パネルが剥離しており、これはちょうどバッテリーが搭載されている位置。
よって、この背面パネルの浮きがバッテリー膨張によるもであることは間違いなさそうです。
バッテリーの膨張とそれに伴う端末の破損などはメーカーを問わず、どの機種でも避けられない劣化症状の一つだとは思います。
ただ、使用開始から1年少々の機種でこういった問題が発生する、というのはあまり聞きません。
しかも、先述のように、ソニーはいたわり充電やHSパワーコントロールの実装などで、かなりバッテリー寿命を延ばすことに気を使っているという印象。
一方で、昨年のXperia 1 IIIに搭載のSnapdragon 888は今年のSD8Gen1ほどではないものの、過去チップセットよりも発熱が酷いと言われています。
実際、Xperia 1 IIIも特に発売後しばらくは発熱問題の報告が多く見られました。
ひょっとすると発熱によってバッテリーの劣化が早まった、といった可能性もあるのかもしれません。
いずれにせよ、発売から1年ちょっとでこれだけの報告が出ている、ということは今後も報告数は増えていくことが予想されます。
ユーザー側でできる予防策は限られているとは思いますが、せめて充電しながらの使用や過充電など、バッテリーに負担をかける使い方は避けた方が良さそうです。
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