昨日ソニーモバイルが発表した新型Xperiaフラッグシップ、Xperia 5 IV。
事前リーク情報、そして予想通りのスペックだったためか、全体的に驚くほど話題性は低く、Xperia 1 IVの時と比べると明らかにメディアの取り上げ方も控えめと言った感じです。
一方、海外メディアのGSMArenaは発表後しばらくしてこの未発売のXperia 5 IVのレビュー記事を掲載。その中に発熱に関して少し懸念される内容があることが分かりました。
Xperia 1 IV以上のスロットリング
以下はXperia 5 IVの3DMarkが提供するベンチマークテスト「Wild Life Extreme」における測定結果。
Xperia 5 IVではプロセッサーのピーク性能で1時間動作させた場合、最初の5分間で約60%までスロットリング。全体で最大CPU性能の58%を維持、という結果に。
発熱によるスロットリング、と言えばXperia 1 IVも有名ですが、こちらは:
テスト開始後、比較的早くスロットリングは発動していますが、全体としてのスロットリングは63%までとなっており、Xperia 5 IVと比べると性能低下幅は少なくなっています。
つまりこの結果を見る限りでは、Xperia 5 IVはXperia 1 IVよりも発熱およびそれに起因する機能制限や障害が発生しやすい、とも言えそう。
一方、測定期間中の性能の「安定性」を見てみると少し違う一面も。
ご覧のように、若干ですがXperia 5 IVの方が安定性(Stability)が高く、これは測定中の性能の上下が少ないことを意味しています。
ただこれも見方によってはマイナス点。
というのも、Xperia 5 IVはスコアそのものが最初からXperia 1 IVよりも低く、その結果、時間経過に伴う性能低下率の幅も小さい、と言えます。
つまり、Xperia 5 IVは計測開始時からかなりアグレッシブにスロットリングがされている、とも言え、これは発熱によるスロットリングがキックインするのがXperia 1 IVよりも早いため、という考え方もできます。
このXperia 5 IV、Snapdragon 8+ Gen1だったらまた話も違ってきたのでしょうが、普通に考えると同一チップ搭載、そしてXperia 1 IVから排熱性能向上のための何らかの対策がされていなければ、端末ボディーの小さいXperia 5 IVの方が熱がこもりやすく、スロットリングもされやすいというのは想像に容易いところ。
季節的にマシにはなるかもしれませんが、今回の結果を見る限り、Xperia 5 IVもXperia 1 IV同様、あるいはそれ以上に発熱問題で不評を買う可能性が高そうですね。
ソース:GSMArena
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