先日、Oppoが発表した新型ミッドレンジモデル、Oppo Reno7 A。
昨年から今年にかけておそらく国内で最も売れたSIMフリー機種の一つ、Oppo Reno5 Aの後継モデルと言うことで、かなり注目度も高いという印象です。
一方、このReno7 Aに搭載のチップセットはSnapdragon 695 5Gで、最新ではあるものの型番でいうと前モデルのSnapdragon 765Gより格下。
よって、両者の性能差については気になるところです。
というわけで、今回はこのOppo Reno7 AとReno5 Aのチップセットに焦点を当て、Reno7 Aが前モデルからベンチマーク上での性能においてどの程度進化(あるいは退化)したのか、という点を見てみたいと思います。
Oppo Reno7 Aに搭載のSD695とReno5 Aに搭載のSD765Gのベンチマーク比較
まずはAntutuベンチマークスコア。
総合スコアではSnapdragon 695が約40万ポイントとなっており、SD765Gよりも6%ほど高いスコアとなっています。
ただ、興味深いのはGPUのスコアで、こちらは逆に6%ほどSD765Gの方がスコアが高くなっています。
次はGeekbench。
Geekbench 5は基本的にCPU性能を測定するものですが、これだとシングルコアで18%、マルチコアで12%ほどSD695の方がSD765Gよりも高スコアとなっています。
そして最後は3DMarkベンチマークのスコア。
ここでは完全にスコアが逆転し、SD765Gの方がSD695よりも40%もスコアが優秀、という結果に。
3DMarkはスマートフォンのゲームプレイ時のグラフィック性能などの指標として一番頼りになると言われていますが、今回の結果から見ると、Oppo Reno7 AはCPU性能ではOppo Reno5 Aよりも順当進化しているものの、GPU性能においてはむしろ退化している、ということに。
ちなみにSD765Gに搭載のGPUはAdreno 620、SD695のGPUはAdreno 619ですが、この違いでここまで差が出るとは。。。
ゲームを楽しみたいなら新型Reno7 Aより旧型Reno5 A?
1~2割程度の差ならともかく、さすがにグラフィック処理速度を専門としたベンチマークのスコアで4割の差、というのは実使用でもかなり大きな差が出そう。
少なくともある程度のグラフィック負荷のかかるゲームなどを快適に楽しみたい、という方は、Reno7 AよりもReno5 Aの方が良さそうです。
なお、前モデル、Oppo Reno5 Aのリリース時の公式オンラインショップ(俗にいう定価ですね)は税込みで4万3800円でしたが、今回のOppo Reno7 Aは4万4800円と前モデルより若干アップ。
円安+物価高の影響で今年は前モデルより端末価格が上がっている機種も多くあるので、これ自体は仕方がないと思います。
が、チップ性能の性能向上があまりない状態での価格アップ、というのは少し購買意欲が落ちてしまう部分もありそうです。
ソース:nanoreview.net
コメント