
ソニーのイヤホンやヘッドホンを使っていると、ノイズキャンセリングやイコライザーなどの設定を変更するたびにスマートフォンを取り出す必要があります。そんな手間を減らせる可能性があるのが、ソニー製オーディオ機器をPCから操作できる非公式のオープンソースプロジェクトです。
PCからノイズキャンセリングやイコライザーを変更
ソニーのイヤホンやヘッドホンでは、各種設定を専用のSound Connectアプリから変更する仕組みになっています。スマートフォンから手軽に操作できる一方、PCでゲームをしている最中など、スマートフォンが手元にない状況では少し不便です。

そこで登場したのが、GitHubで公開されている「Sony Device Center」です。WindowsとLinux向けに開発が進められており、ソニー製イヤホンやヘッドホンをPCから直接操作できます。


ノイズキャンセリングや外音取り込みなどの各種モードに加え、イコライザーの設定、機能のタイムアウト時間なども変更可能です。さらに、ソニー独自の音質補正技術であるDSEE Extremeにも対応しており、スマートフォンを使わずに細かなオーディオ設定を調整できます。
2026年に登場したWF-1000XM6など、比較的新しいモデルにも対応している点も特徴です。
SonyBridgeをベースにした派生プロジェクト
Sony Device Centerは、ソニーが公式に提供しているソフトウェアではありません。ソニー独自の通信プロトコルを解析するリバースエンジニアリングの成果をベースに開発されており、異なる世代のハードウェアに合わせて適切な方式を自動的に選択する機能も備えています。
また、このプロジェクトは既存の「SonyBridge」から派生したものです。SonyBridgeもGitHubで公開されており、基本的な機能はSony Device Centerと共通していますが、Macにも対応しているという違いがあります。どちらもMITライセンスで公開されています。
非公式ソフトだけに利用には注意が必要
今回のプロジェクトは、ソニー公式アプリではないため、利用には一定の注意が必要です。
現時点では開発途中ということもあり、一部の機能に不具合が残っている可能性があります。実際にRedditなどでは、動作上の問題を指摘するユーザーの声も確認されています。
とはいえ、スマートフォンだけに依存せず、自分が所有しているイヤホンやヘッドホンをPCから細かく設定できるという発想は興味深いものです。特にPCで長時間ゲームや音楽鑑賞をするユーザーにとっては、Sound Connectを使うためだけにスマートフォンを手元へ持ってくる必要がなくなるのは大きなメリットでしょう。
今後開発が進み、対応機種や安定性がさらに向上すれば、ソニー製オーディオ機器をPC中心で利用しているユーザーにとって便利な選択肢になるかもしれません。


