
9月1日に日本国内でも待望の発売を迎えたXiaomiの最新スマートフォン「POCO F9 Ultra」。最新鋭のハイエンドチップである「Snapdragon 8 Elite Gen 5」を搭載しており、高い処理能力に大きな期待が寄せられていました。
しかし、当サイトで直近のGeekbench 7ベンチマークスコア(各50回分)のデータを独自に集計した結果、同チップ搭載機としては非常に不可解な事実が浮き彫りとなりました。
両機種のベンチマークスコア比較

一時的なバックグラウンド処理や発熱によるブレを排除し、実力値を正確に比較するため、ここでは平均値に加えて中央値(Median)を算出しています。
| 測定指標 / 統計 | Xperia 1 VIII (直近50回) | POCO F9 Ultra (直近50回) |
| シングルコア 平均値 | 2,641.2 | 2,220.3 |
| シングルコア 中央値 | 2,727.0 | 2,043.0 |
| マルチコア 平均値 | 8,293.9 | 8,755.8 |
| マルチコア 中央値 | 8,871.0 | 8,807.0 |
控えめな「Xperia 1 VIII」をさらに下回る衝撃
Snapdragon 8 Elite Gen 5搭載機におけるスコアの伸び悩みといえば、ソニーの「Xperia 1 VIII」のベンチマーク性能が他社モデルと比べて控えめである件について、過去に当サイトでもお伝えしました。
しかし今回の集計データを見ると、マルチコアの中央値こそ両者ともに8,800台前半でほぼ互角となっているものの、シングルコアにおいては状況が全く異なります。Xperia 1 VIIIの中央値(2,727)ですら他社製フラッグシップと比べて低いとされていましたが、POCO F9 Ultraのシングルコア中央値は「2,043」にとどまっており、Xperiaをさらに約700ポイントも下回る異常な低さを記録しています。
最高スコア自体は3,089に達しているテストもあるためハードウェアの限界値ではないものの、大半の測定でシングルコアの挙動が強く制限されているのは確実です。
今後のアップデートによる最適化に要注目
なぜこれほどまでにシングルコア性能が抑え込まれているのでしょうか。初期ファームウェアにおけるスケジューリングの不具合や、バッテリー持ち・発熱を優先した極端な省電力プロファイルがデフォルトで適用されている可能性が考えられます。
ポテンシャル自体は秘めているはずのSnapdragon 8 Elite Gen 5ですが、発売直後の現状ではその真価を発揮しきれていません。Xiaomiによる今後のソフトウェアアップデートでこのスコア制限が改善されるのか、当サイトでは引き続き動向を追っていきます。



