
Insomniac Gamesが手掛けるPS5向けタイトル「Marvel’s Wolverine」が発売され、メディアレビューとユーザー評価の間に興味深い差が出ています。Metacriticでは平均77点となっていますが、PlayStation Storeでは5点満点中4.84という高い評価を獲得しており、同スタジオのSpider-Manシリーズを上回っています。
メディアレビューとユーザー評価に差
「Marvel’s Wolverine」は9月15日に発売されました。発売前に解禁されたレビューでは、過去のInsomniac Games作品と比べて評価が伸び悩み、Metacriticの平均スコアは77点となっています。

一方、PlayStation Storeで実際にゲームを購入したユーザーからは、異なる反応が見られます。9月16日時点での評価は5点満点中4.83となっており、2018年の「Marvel’s Spider-Man」の4.65、2020年の「Marvel’s Spider-Man: Miles Morales」の4.65、さらに「Marvel’s Spider-Man 2」の4.72を上回っています。
ただし、「Marvel’s Wolverine」は発売直後ということもあり、現時点でのレビュー数は約2万件です。過去の作品と比べるとサンプル数が少ないため、今後評価が変化する可能性があります。
オープンワールドではなく直線的な構成
メディアレビューで指摘されているポイントの一つが、ゲームデザインの違いです。
Spider-Manシリーズでは広大なオープンワールドを自由に移動しながら、メインストーリー以外のミッションや探索などを楽しめます。一方、「Marvel’s Wolverine」はより直線的なゲーム進行を採用しています。
そのため、ローガンを操作して敵と戦うアクションがゲームプレイの中心となり、戦闘が続くことで単調に感じる場合があると指摘されています。
一方で、PlayStation Storeの評価を見る限り、ユーザーからは激しい近接戦闘そのものが高く評価されている可能性があります。オープンワールドでの探索よりも、ウルヴァリンならではのアクションを重視したゲームデザインが、購入者には受け入れられているようです。
販売面ではSpider-Manシリーズとの差も
今後注目されるのは、ユーザー評価が実際の販売本数につながるかどうかです。
リークされた開発資料によると、Insomniac Gamesは「Marvel’s Wolverine」について初年度600万本、最終的に1000万本以上の販売を目標としていたとされています。これは過去のSpider-Manシリーズと比較すると控えめな目標です。
一方、発売直後の動向を見ると、PS Store DBの追跡データでは9月16日時点で米国の売上ランキング2位につけています。英国やメキシコなどでは1位となっているとされ、発売直後のデジタル販売では一定の勢いを見せています。
ただし、このランキングはPS Store DBによる追跡データであり、パッケージ版の販売本数などは含まれていません。また、発売直後のため、現時点の評価や販売状況だけで長期的な人気を判断することはできません。
発売前のメディアレビューでは過去のSpider-Man作品ほど高い評価を得られなかった一方、実際に購入したユーザーからは高い評価が寄せられている「Marvel’s Wolverine」。今後、プレイヤーの評価がどの程度維持されるのか、そしてそれが長期的な販売実績にどう結び付くのかが注目されます。

