
ASUSが開発を進めていたものの、市場に投入されることなく開発中止となったゲーミングスマートフォン「ROG Phone 10」シリーズの詳細な仕様が明らかになりました。流出した開発用ファームウェアからは、チップセットやカメラ構成、通信機能など、多くのスペックが判明しています。
開発コード名は「Boston」、2モデルを準備していた
今回の情報は、試作機のファームウェアを解析した内容に基づくものです。
それによると、ASUSは「Boston」という開発コード名で、「ROG Phone 10」と「ROG Phone 10 Pro」の2モデルを開発していたことが判明しました。両モデルの型番は「AI2601」とされており、基本設計を共通化していたとみられます。

しかし、ASUSは2026年にスマートフォン事業から撤退したとされており、このROG Phone 10シリーズも正式発表されることなく開発中止になったようです。
Snapdragon 8 Elite Gen 5やWi-Fi 7に対応予定だった
ファームウェアの情報によると、ROG Phone 10シリーズにはQualcommの「Snapdragon 8 Elite Gen 5」を搭載する計画でした。
そのほかの主な仕様としては、以下のような構成が確認されています。
- Snapdragon 8 Elite Gen 5
- LPDDR5Xメモリ
- UFS 4.0ストレージ
- Sub-6対応5G
- Wi-Fi 7
ゲーミングスマートフォンらしく、当時の最新規格を積極的に採用する予定だったことがうかがえます。
Proモデルは望遠カメラを搭載
カメラ構成にも両モデルで違いが設けられていました。
ROG Phone 10 Proは、1/1.3インチサイズの5000万画素「OV50Q」センサーをメインカメラとして採用。超広角には1300万画素「OV13B10」、さらに3倍光学ズーム対応の3200万画素望遠カメラを備えるトリプルカメラ構成になる予定だったようです。
一方、標準モデルのROG Phone 10は、メインカメラが5000万画素「Sony IMX766」に変更され、望遠カメラは非搭載。その代わりに500万画素のマクロカメラを備える構成となっていました。
なお、インカメラは両モデル共通で3200万画素センサーを採用する計画だったとされています。
幻に終わった次世代ROG Phone
今回流出したファームウェアは、発売されることのなかったROG Phone 10シリーズの存在を示す貴重な資料となりました。
Snapdragon 8 Elite Gen 5やWi-Fi 7への対応、Proモデルの強化されたカメラ構成などを見る限り、次世代のゲーミングスマートフォンとして順当に進化を遂げる予定だったことが分かります。
もっとも、これらはあくまで開発段階の情報であり、実際に発売されていれば仕様が変更されていた可能性もあります。今後ASUSがスマートフォン市場へ再参入するかどうかも含め、ROG Phoneブランドの動向には引き続き注目が集まりそうです。

