
Appleが次世代iPhoneシリーズの値上げを示唆したことで、2026年秋に登場するとみられるiPhone 18シリーズの価格動向に注目が集まっています。新たな市場分析によると、特に上位モデルのiPhone 18 Proは大幅な価格上昇が避けられない可能性があり、場合によっては現行モデルから約270ドル(約4万3,000円)の値上げになるとの試算も出ています。
背景にあるのは、ここ数か月で急激に進んでいるDRAMやNANDフラッシュメモリの価格高騰です。
メモリ不足がAppleにも直撃
Appleのティム・クックCEOは先日、メモリやストレージ部品の価格上昇によって、これまでのようにコスト増を自社で吸収することが難しくなったと説明しました。
スマートフォン業界では近年、AIサーバー向け需要の急増によって高性能メモリの供給不足が続いています。特にDRAM市場では価格上昇が深刻化しており、スマートフォンメーカー各社の部品調達コストを押し上げています。
Appleも例外ではなく、これまで豊富な資金力で価格上昇を吸収してきた同社でさえ、製品価格への転嫁を検討せざるを得ない状況にあるようです。
iPhone 18 Proは1,399ドルとの試算も
市場調査会社TechInsightsのメモリ市場担当ディレクターであるMike Howard氏によると、Appleが従来と同じ利益率を維持するためには、iPhone 18 Proの価格を大幅に引き上げる必要があるといいます。
同氏の試算では、256GBストレージモデルのiPhone 18 Proは1,399ドル(約22万4,000円)、iPhone 18 Pro Maxは1,499ドル(約24万円)になる可能性があるとのことです。1ドル=160円換算では、現行世代から4万円以上高くなる計算です。
もちろんこれはあくまで市場分析に基づく予測であり、Appleが実際に採用する価格ではありません。しかし、部品価格の上昇幅を見ると決して非現実的な数字とは言えないかもしれません。
RAMとストレージのコストが数倍に
分析によれば、価格高騰前にAppleが調達していた12GB LPDDR5Xメモリのコストは約39ドルでした。しかし現在は145ドルまで上昇しているとされ、実に約272%の値上がりとなっています。
さらに256GB NANDフラッシュストレージも13ドルから51ドルへ上昇しており、こちらは約292%もの増加です。
スマートフォンの部品構成全体から見ればメモリとストレージだけがコスト要因ではありませんが、この2つだけでもAppleの利益率に大きな影響を与えることは間違いありません。
標準モデルは価格維持を目指す可能性
一方で、iPhone 18シリーズ全体が同じように値上げされるとは限りません。
これまでのリーク情報では、標準モデルのiPhone 18もAI機能強化のため12GBメモリを搭載するとされていますが、Appleはディスプレイ部材などでコストを抑え、799ドル前後の価格維持を目指しているとの見方があります。
また、販売が好調なiPhone 17シリーズを継続販売することで、エントリーモデルの価格上昇を抑える戦略を取る可能性も指摘されています。
現時点ではAppleから正式な価格情報は発表されていません。しかし、メモリ市場の混乱が長期化するとの見方も強く、iPhone 18シリーズが近年では最大級の値上げを伴う世代になる可能性は十分ありそうです。特にProモデルの購入を検討しているユーザーは、今後の部品価格動向やAppleの発表に注目しておく必要があるでしょう。

