
2026年のSummer Game Fest(SGF)では数多くの注目タイトルが発表されましたが、その一方で一部のPlayStationファンの間では、ソニーとサードパーティメーカーの関係性を巡る議論が活発化しています。
特に話題となっているのは、わずか数日前に配信されたPlayStationの公式イベント「State of Play」で発表されなかった大型タイトルが、SGFのステージで相次いでお披露目された点です。
バイオハザードやFF7新作がSGFで発表
今回のSGFでは、「Resident Evil Veronica」や「Final Fantasy VII Revelation」、さらに「Stellar Blade: BLOOD RAIN」といった注目作が発表されました。
いずれもPlayStationユーザーとの親和性が高いタイトルであり、中には過去にPlayStationが積極的なプロモーションを展開してきたシリーズも含まれています。
そのため海外コミュニティでは、「以前ならState of Playで発表されていたのではないか」との声が上がっています。
実際、PlayStation公式ブログやゲームフォーラムでは、「PlayStationとパブリッシャーの関係が以前ほど強固ではなくなったのではないか」といった意見も見られました。
PS5向け発売は変わらない
ただし重要なのは、今回話題になっているタイトルのほとんどがPS5向けに展開される予定であることです。
議論の中心は「PS5がハブられている」という話ではなく、「発表の場がPlayStationイベントではなくなってきている」という点にあります。
実際、FF7シリーズを展開するスクウェア・エニックスは近年マルチプラットフォーム戦略を強く打ち出しており、リメイク三部作の完結編とされるRevelationも複数プラットフォーム同時展開が予想されています。
こうした状況では、PlayStation単独イベントでの発表が難しくなるのも自然な流れと言えそうです。
Stellar Bladeは役割を終えた関係性か
中でも興味深いのが「Stellar Blade: BLOOD RAIN」です。
前作「Stellar Blade」は、開発元のShift Upにとって世界市場進出の足掛かりとなった作品であり、PlayStationによるマーケティング支援も大きな役割を果たしたとされています。
しかし現在ではシリーズの知名度が十分に高まり、ブランドとして独り立ちした状態です。そのため続編では必ずしもPlayStationイベントに依存する必要がなくなったとの見方もあります。
GTA 6への投資が影響している可能性も
一方で、ソニー側の事情を指摘する声もあります。
ゲーム業界では、Grand Theft Auto VIのマーケティングにPlayStationが大規模な予算を投じている可能性が以前から噂されています。
もしPS5版の広告展開に多額の資金が投入されているのであれば、他タイトルの発表権やマーケティング契約に使える予算が限られている可能性もあります。
もちろん現時点で公式な情報はなく、あくまで業界関係者やファンの推測に過ぎません。
むしろPS5の成功が理由との見方も
逆に考えれば、PS5が成功しすぎた結果とも解釈できます。
「バイオハザード」や「ファイナルファンタジー」のような人気シリーズは、すでにPS5ユーザー層への浸透率が非常に高い状況です。
そのためパブリッシャー側としては、あえてPlayStation以外のイベントやプラットフォームを活用し、新たなユーザー層の獲得を狙っている可能性もあります。
近年、セガが「龍が如く」シリーズや「ペルソナ」シリーズの発表でXboxイベントを活用するケースが増えているのも、同様の戦略と考えられます。
発表場所より重要なのは発売プラットフォーム
今回の議論は興味深いものではありますが、現時点でPS5の立場が大きく揺らいでいると判断する材料は多くありません。
話題となったタイトルはいずれもPS5で遊べる見込みであり、PlayStationが依然として主要プラットフォームの一つであることに変わりはありません。
Summer Game FestとState of Playの発表内容を巡る今回の議論は、ゲーム業界の変化を象徴する一幕として注目されていますが、少なくとも現時点では「どこで発表されたか」よりも「どこで遊べるか」の方が重要だと言えそうです。
