
欧州委員会が運営するエネルギーラベル用の製品登録データベース「EPREL」に、ソニーの最新スマートフォンXperia 10 VIIとXperia 1 VIIのバッテリー評価が登録され、その内容が注目されています。両モデルは同じ5000mAhのバッテリーを搭載していますが、評価結果には予想以上の差が見られました。
同容量でも約5時間の駆動時間差

EPRELの表示によると、Xperia 10 VIIのバッテリー駆動時間は43時間30分、一方のXperia 1 VIIは48時間10分と、約5時間近い差があります。数値だけを見ると、上位モデルであるXperia 1 VIIの方が明らかに有利な結果です。
ディスプレイサイズを考えると異例の結果
注目すべきなのは、ディスプレイサイズの違いです。Xperia 1 VIIは6.5インチ、Xperia 10 VIIは6.1インチと、10 VIIの方が明らかに小型です。一般的に、スマートフォンの消費電力の大きな割合を占めるディスプレイは、サイズが小さいほど有利とされます。

そのため、ディスプレイの電力消費という観点だけで見れば、Xperia 10 VIIの方が省電力であっても不思議ではありません。それにもかかわらず、実測に近い条件で評価されるEPRELにおいて、10 VIIが1 VIIを大きく下回る結果となった点は、やや意外と言えそうです。
既存テスト結果とも一致する傾向
こうした傾向は、今回が初めて示されたものではありません。過去にGSM Arenaが実施したバッテリーテストでも、Xperia 10 VIIは直近3世代のXperia 10シリーズの中で、最もバッテリー持ちが厳しい結果となっていました。また、同サイトにおけるXperia 1 VIIとの比較でも、10 VIIの駆動時間が短いことはすでに明らかになっています。
ただし、これまでは民間メディアによる検証に留まっていました。
公的評価が示すシリーズの変化
今回のEPRELのデータは、欧州委員会という公的機関が定めた統一条件のもとで評価されたものです。その公的な指標においても、ディスプレイサイズで不利なはずのXperia 1 VIIが上回ったことで、「同じ容量なら10シリーズの方が電池持ちに優れる」という従来のイメージは、もはや成り立たなくなりつつあると言えるでしょう。
かつての強みはどこへ向かうのか
かつてXperia 10シリーズは、ミドルレンジながら高い省電力性能を武器に、いわばバッテリー性能の優等生として評価されてきました。しかし、今回のEPRELの結果を見る限り、その優位性は薄れ、状況は大きく変わっています。
今後は、チップセットの世代交代やディスプレイ技術の進化、ソフトウェア最適化によって、10シリーズが再び「電池持ち重視」の立ち位置を取り戻せるのかが注目されそうです。少なくとも現時点では、Xperia 10シリーズが大きな転換点を迎えていることは間違いなさそうです。

