
GoogleのPixel 6およびPixel 7シリーズが、2026年1月のセキュリティアップデート対象から外れたことが話題となっています。この動きは単なる配信遅延ではなく、Googleが旧世代Pixelのサポート方針を静かに変更しつつある可能性を示しているとの見方が広がっています。
Pixel 7aの更新遅延が示した違和感
Pixel 7aは2025年12月のアップデートを丸ごと逃し、2026年1月になってようやく最新パッチが配信されました。その間、端末は11月ビルドのまま取り残されており、多くのユーザーが不安を抱く状況となっていました。
注目すべきなのは、Googleがこの件について一切の説明を行っていない点です。配信遅延の告知も、問題発生の報告もなく、何事もなかったかのように1月のアップデートが提供されました。この沈黙こそが、今回の出来事を単なる偶発的トラブルではなく、より大きな流れの一部として捉えさせる要因となっています。
かつてのPixelアップデートは例外がなかった
これまでのPixelシリーズは、Android端末の中でも特にアップデートの確実性が高いことで知られていました。サポート期間内であれば、発売から年数が経過していても、毎月欠かさずセキュリティパッチが配信されるのが当たり前でした。
実際、Pixel 2の最終年であっても、当時の最新モデルと同じスケジュールで更新が行われており、この一貫性がPixelブランドの大きな強みとなっていました。
2025年半ばから見え始めた変化
その流れに変化が見え始めたのが2025年半ばです。7月のアップデートではPixel 6とPixel 6 Proが対象から外れ、10月にも同様の事態が発生しました。そして2026年1月には、Pixel 6シリーズに加えPixel 7とPixel 7 Proも更新を受け取っていません。
当初は一時的な遅延と受け止められていましたが、回数を重ねるにつれ、偶然とは言い切れない状況になっています。さらに、セキュリティパッチの内容が簡略化されたり、特定世代がまとめて省かれたりするケースも増え、Googleからの説明は次第に減っていきました。
四半期更新への移行という見方
こうした状況の背景として浮上しているのが、旧世代Pixelを四半期更新へ移行させる方針です。一部では、Googleのサポート窓口を通じて、残りの公式サポート期間が約2年を切った端末は、原則として四半期ごとのアップデートに切り替わるとの情報も伝えられています。
この方式では、緊急性の高い脆弱性のみ随時修正し、それ以外の改善やパッチはまとめて提供される形になります。そう考えると、Pixel 6シリーズの不規則な更新や、Pixel 7aが12月を飛ばして1月に大きなアップデートを受け取った点も説明がつきます。
問題は頻度よりも説明不足
仮に四半期更新への移行が事実であったとしても、最大の問題はユーザーへの説明がほとんど行われていない点です。Googleは長期アップデートを強くアピールしていますが、その内容が途中で変わる可能性については明確に示されていません。
その結果、ユーザーは更新が来ない理由を判断できず、一時的な不具合なのか、仕様変更なのか分からないまま待たされることになります。
今回のPixel 6やPixel 7aの事例は、単なる配信ミスではなく、Pixelのサポート体制が確実に転換点を迎えていることを示しているのかもしれません。1月のアップデートは配信されましたが、次の2月分がどうなるのかは依然として不透明です。Pixelにおける「サポート中」という言葉の意味が、これまでとは変わりつつある可能性があります。

